下半身ダイエットに!ツボを刺激する「足指ゴムしばり」
ひざ周りや足首など、なかなか落ちないぜい肉。そんな部分やせを叶えるのが、鍼灸師・松永みち子さん考案の「足指ゴムしばり」。指のつけ根にあるツボをゴムでしばって刺激することで、下半身がスリムになりますよ!
目次
ゴムでしばるだけの「指ゴムしばり」とは?
ツボ押しは肩こりや冷え性などに効果がある治療法として、日本でもなじみ深いもの。人間の体には300を超えるツボがあるといわれ、症状や目的に応じたツボを刺激することで、痛みの治療や不調の改善にも行われています。
そんな東洋医学の考えに基づいたダイエットが、鍼灸師・松永みち子さん考案の「指ゴムしばり」。指をゴムでしばって固定することで、指の付け根にあるツボを刺激。この状態を3分保つと、ツボから筋肉に刺激が伝わり、エクササイズを行ったのと同じ脂肪燃焼効果が期待できます。
ヤセにくい人にもツボ刺激は有効
指には多くのツボがあり、そのツボが脳に「筋肉を刺激して!」と指令を送っています。それぞれの筋肉に対応したツボを刺激すると、その筋肉に負荷がかかり、やせやすくなるのです。
ちなみに足の指を見ると、「ヤセにくい足かヤセやすい足かが、一目でわかる」と松永さん。
「指や爪が曲がったり変形したりしていると足指のツボから筋肉に適切な刺激が入らず、ヤセにくい体質になります」
ヤセにくい人の足
指が曲がって爪があちこちに向いている足。例えば小指のつけ根にはお尻周りの筋肉のツボがありますが、小指が曲がっていると日常の動作でお尻の筋肉に適切に刺激が入りません。するとお尻が垂れてしまいます。指が曲がる原因となる窮屈な靴は履かないほうが良いでしょう。
ヤセやすい人の足
5本の指がまっすぐ伸びて、爪は全て上向きになっている足。指を正しく使えるので、日常動作でそれぞれのツボに正しい刺激が入り、いつも全身の筋肉をバランス良く使えます。代謝が良く、太りにくい足といえます。
「足指ゴムしばり」でひざや足首をほっそり
「足指ゴムしばり」ダイエットの特徴は、やせたい部位ごとにしばる指を変えて「部分ヤセ」を狙えるところ。ここでは悩む人が多い「下半身」ヤセの方法を紹介します。
準備するのは市販のゴムだけ。ただし指が紫になるほどキツくしばらないで。またしばったまま寝るのも危険なので絶対にやめましょう。
ひざ周り
ひざ周りのぜい肉は、筋肉のゆがみを矯正し、正しく使えるようになればとれていきます。人差し指を親指に重ねてしばると、ゆがんだひざ周りの筋肉が正しい位置に戻ります。
重ねるとき上になるほうの指をもう片方の手でつまむように引っ張り、付け根からしっかり重ねます。しばっている間にずれてしまわないように注意。ツボは指の付け根にあるので、ゴムは付け根で固定します。
足首
足首は筋肉がゆがんで外側に広がることでリンパの流れが滞り、太くなります。中指を人差し指の上に重ねると足首の筋肉が刺激されて流れがスムーズに。その結果、むくみや脂肪がすっきりとれてほっそりとしてくるでしょう。
ひざ周りと同様、上になるほうの指をひっぱり、付け根から重ねます。両足とも同様にしばりましょう。
掃除機かけなどでしばった部位を動かすと効果的
「足指ゴムしばり」は、しばった状態で足や手を動かすことでより効果が出ます。下半身の部位の場合、掃除機がけ、雑巾がけ、ウォーキングなど、足を動かす家事や仕事の最中にしばっておくと、さらに効果的です。
撮影/神尾典行 モデル/原 歩美 イラスト/きくちりえ
(からだにいいこと2018年3月号より)