成分をチェック!肌にいい化粧品選びのコツ
高級美容液に頼ったり、オーガニックを試しても、結局どれがいいかわからない。そこで、数ある化粧品の中から、いいものを見分けるコツを教えてもらいました。お金も時間もムダにしないコスメ選びで、美肌を手に入れましょう。
目次
オーガニック・無添加が肌にやさしいとは限らない
植物原料のオーガニックは、肌にやさしいイメージがありますが刺激が強いものも。また、「無添加」は厳密な定義はありません。
「エタノール無添加」「防腐剤無添加」とあっても、その成分だけが入っていないだけで、他のよくない成分が入っている可能性も。
また、防腐剤フリーも要注意。防腐剤なしで防腐できるように刺激の強い成分が高濃度で使われていることも多いのです。そもそも化粧品の防腐剤はごくわずかなので、心配はありません。
高級化粧品=効くは間違い。プチプラにも良いモノはある
プチプラコスメより値段の高い高級化粧品のほうが、肌にいいと思いがち。ところが、高価なワケは凝った容器代のこともあるので、惑わされないように。
100均コスメなど安すぎるものは原料のグレードが低くて良くないものも多いですが、1,000円程度のコスメでも中にはデパコス並の品質のものが隠れていることも。
素肌がキレイになるのは、効きすぎないコスメ
強力美白やシミ消しをうたうコスメはいかにも効きそうですが、刺激の強いものも多いので肌が荒れることも。徐々に美肌を作る低刺激コスメこそ肌に◎。
また、防腐剤と聞くと肌に悪いと思いがちですが、「パラベン」「フェノキシエタノール」などの防腐剤は、品質を保つために重要な成分。防腐剤の入っていないものより、開封しても安心して使えます。
良いコスメの成分を見分けるには1行目に注目
コスメの善し悪しの決め手は、「主成分」。成分表示は、基本的に配合量が多い順番に書かれているので、上位に記載されている成分がGood成分なら良いコスメ率が高いです。
成分表のどこまでが主成分かは製品により様々ですが、成分に慣れていない場合は1行目を見るだけでも十分。
グリセリン
化粧水のベース成分で保湿性が高く、潤いを長時間キープ。肌にいい化粧水を選ぶ上で外せない成分の一つです。
セラミド
もともと人の肌に存在し、加齢とともに量が減るとバリア機能が弱まる。セラミド入りコスメで加齢肌を手厚くカバーして。
アスタキサンチン
老化の大敵“酸化ダメージ”を食い止めるエイジングケア成分。「ヘマトコッカスプルビアリスエキス」といった植物成分などで表記されます。
BG
化粧水、美容液、クリームなどスキンケアアイテムの主成分に多い。低刺激で肌にやさしい成分です。
プラセンタエキス
女性ホルモンの増加や美白、抗炎症作用があり、美肌作りをトータルにサポートします。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
「ビタミンC誘導体」の一種。油溶性で肌に刺激になりにくい。低刺激の美白成分として配合されることも。
1行目に表記なら避けたいBad成分
エタノール
プチプラから高級まで、清涼感や浸透性の増強のために使われる成分。ただし乾燥しやすく刺激があるので敏感肌は注意しましょう。
1,2-ヘキサンジオール
防腐剤無添加処方の化粧品で防腐剤の代用として高濃度で使用されることがあります。エタノールより刺激の強い成分。
グリコール酸・サリチル酸
ケミカルピーリングに使われる成分ですが、角質を剥離させる成分なので日常的に使い続けると肌が敏感になってしまいます。
L-アスコルビン酸2-グルコシド
「ビタミンC誘導体」の一種。低コストの美白化粧品に配合される率が高いが、刺激は少ないものの人肌での効果は怪しいと言われています。
Good成分とBad成分をチェックして、美肌づくりにいいコスメを選びましょうね!
撮影/福島章公
(からだにいいこと2018年3月号より)
[ 監修者 ]