水太りしない、むくまない。脂肪を流す「水の摂り方・出し方」
ダイエット中の空腹をやり過ごすために、または水分が余計な脂肪を流してくれるイメージから、水分を摂りすぎていませんか? 実はその「水飲み習慣」がぽっこりお腹の原因に! 水の摂り方を見直して、脂肪を上手に流しましょう。
余分な水分を出し、めぐる体に変わる!
ヤセるには水をたくさん飲まなければならないと思いこんでいませんか?
「現代人は汗をかく機会が減っているのに水をたくさん飲むと、余分な水分で胃がむくみます。その結果現れる症状の1つが肥満です」と話すのは、中国伝統医学のプロ・中医師の今中健二さん。
胃がむくむと体全体がむくみ、血流も悪化。その結果脂肪が溜まり、お腹が出て脚も太くなってしまいます。
水の飲みすぎ習慣で水太りに!?
水を摂りすぎると、最初に栄養を吸収する「胃」がむくみます。その胃のむくみこそが肥満のもとになっていたのです。
●胃から水が全身へ。“むくみ太り”する
胃から吸収された過剰な水は全身へ。「水を飲んだらヤセる」どころか、お腹まわりや脚がむくんで太くなります。
●血管が圧迫され代謝が悪くなる
むくみに血管が圧迫され、体の末端まで血液が届かなくなります。結果、代謝が下がって脂肪が燃えにくい体に…。
●めぐりが悪化し疲れがとれない
血流悪化に伴って必要な栄養も体に届かなくなり、疲れやすくなります。結果、普段以上に動くのが億劫になりおデブ体質に。
もしかして…と思った人は、さっそく“胃のむくみ”を解消する生活を。夏に冷たい飲み物を頻繁に飲んだり、また汗をかかない季節に過剰な水分を摂るような行動は控えましょう。
水出し習慣でヤセる体に!
日常生活の中でこんなことを行ってみて。過剰な水分が体外へ出ていきます。
朝、顔のお手入れをする際についでに顔のマッサージをして。左写真の矢印にそって指でさすると、血行が良くなり、顔へ上った水蒸気と熱が顔から発散されます。
喉が渇いたら、水をひと口分、舌の下に入れてしばらく溜めて。喉の渇きが癒え、“水飲みたい欲”が抑えられます。
水蒸気を吐き出すように、スマホの画面に息を吐き、曇らせて。呼吸で胃が刺激され、余分な水分が呼気から出ていきます。
入浴前には脚のマッサージを。固まった脂肪がほぐれて、脚に溜まった水分とともに排出されやすい体内環境になります。
何か飲みたくなったらコーヒーがオススメ。水を体からしみ出させる働きがあります。
【 熱中症に注意!】
夏の暑い日などに大量に汗をかいた場合は、無理に水分を控えないようにしましょう。
撮影/神尾典行 モデル/森蓉子 イラスト/後藤知江
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