噛む力を見直して、免疫力UP ! 腸内環境 × カムトレ
全身の健康や美容に関わる「噛む力」について、様々な分野から学ぶ「カムトレ」連載。 今回は、家ごもりで低下しがちな免疫力を、腸からアップする方法を教えてもらいました。
お家時間にぴったり! カムトレで腸内環境ケアを
噛むことの大切さを、様々な専門家とともに学ぶ「カムトレ特別講座シリーズ」。
第8回は、新型コロナウイルスの流行で注目される「免疫力」と密接な関係のある腸内環境のケアについて、山口トキコさんに伺いました。時節柄、山口さんのクリニックからインスタライブでのお届けに。1mの距離を守りながらも、笑顔いっぱいのセッションでした!
今、多くの人が「免疫力を高めたい」と思っていますが、腸と免疫力の関係は?
「小腸には全身の約6割の免疫細胞が集まっています。また、大腸にすむ腸内細菌のうち、善玉菌が優位だと免疫力が向上することがわかってきました。善玉菌を増やして腸内環境をよくすることは、免疫力を高めることにつながるのです」
感染拡大防止のために続く“家ごもり”生活は、運動不足やストレス、生活リズムの乱れなどにより、免疫の要である腸内環境を悪化させる可能性があると警鐘を鳴らします。
からだにいいこと読者の「家ごもり」による生活の変化
外出自粛やテレワークなど「家で過ごす時間が増えた」という読者は89%。運動不足やストレスを感じているほか、食事や生活リズムが不規則になりがちなのが心配、と山口さん。「リラックスすると腸の働きが高まります。シャワーだけで済まさず、お風呂タイムも大切に」。
「でも、ピンチはチャンス。今こそできる腸内環境の高め方が、よく噛むこと。腸を動かすと腸内環境の改善につながります。普段は忙しくてよく噛まないという人も、今は言い訳できないはず(笑)。よく噛むと食欲が抑えられるので、家ごもりで体重が増えてしまった人にもおすすめ。自習が進まないお子さんにも、よく噛むことはプラスに。家族みんなで、この機会に『カムトレ』してはいかがでしょうか」と、提案してくださいました。
「笑顔でリラックスして過ごせば副交感神経が優位になって腸内環境が整い、免疫力アップに。ニコニコカムカムで、元気に過ごしましょうね!」
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腸内環境を整えるには3食の食事から。今こそ「腸にいい食習慣」をつけるチャンス!
まずおすすめしたいのが「よく噛むこと」。噛むことによって腸の動きがよくなるので、運動不足の人こそよく噛んで腸を動かして。消化がよくなり、食べすぎを抑えて太りにくくなるなど、いいことずくめ。まずはひと口20回から始めてみて。
噛むことによって集中力がアップすることはよく知られていますが、これを成績アップにつなげた塾もあります。お子さんのいる方はこの機会にぜひ、よく噛む習慣をつけて!
善玉菌のエサになったり、便通をスムーズにする食物繊維はたっぷりと。食物繊維が豊富な食材は噛み応えのあるものが多いので、よく噛むことにもつながります。玄米や大麦などの穀類、きのこ、海藻、納豆など、幅広く摂るようにしましょう。
規則正しく食べることがいいお通じにつながります。中でも朝食は体のリズムを整え、便通を促すので大切。しっかり食べるようにしましょう。間食が増えるとリズムが乱れるので、甘いものは食後のデザートとして食べるといいでしょう。
撮影/大槻夏路
(からだにいいこと2020年7月号より)
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