背骨をほぐして下半身ほっそり!「椅子ブリッジ」で代謝アップ
下半身に脂肪がつきやすく、ヤセにくいーー。この原因は背骨の硬さにあり!と発見したのは柔道整復師の酒井さん。酒井さん考案の「椅子ブリッジ」で背骨をほぐして、代謝がよくヤセる体に変わりましょう。
その下半身太りは背骨の硬さのせい!?【背骨の硬さCheck!】
背骨が硬いと下肢の動きが悪くなり、下半身太りへとつながります。立って前屈すれば床に手が届く“体がやわらかい”人でも、背骨は硬いことがあります。
まずは、自分の背骨の硬さをチェックを!
【やり方】椅子に座る。両腕を前へ伸ばして手の平を合わせ、左右に体をひねってみて。手が真横まで来ない人は背骨が硬くなっています!
背骨の硬さと下半身太りには、深い関係が
「腰痛や肩こりの改善目的で患者さんの背骨をほぐしたら、不思議とヤセる人が続出したのです」と話すのは、柔道整復師の酒井慎太郎さん。背骨と下半身の脂肪には深い関係があると気がついたのです。
背骨の役割のひとつは全身のバランスをとること。悪い姿勢などで背骨が硬くなるとバランスが崩れ、下半身の関節に過重な負荷がかかります。その結果、下肢が動かしにくくなります。
また、背骨周りの筋肉も緊張して血流や代謝もダウン。太ももやお尻、下腹に脂肪が溜まりやすくなると考えられます。
そこで硬い背骨をほぐすと、下肢が動きやすくなり、普段の生活でも脂肪が燃えやすくなります。背骨周りの筋肉の緊張もとれて血流UP、背肉がスッキリ。代謝が上がり、むくみ、冷え、肩こりも改善しやすくなります。
「現代人には背骨が硬い人が多く、その原因は猫背や長時間同じ姿勢でいること。ほぐすにはとにかく、1日10秒でも『反る』ことです」と、酒井さん。
「椅子ブリッジ」で背中をほぐせば、さまざま不調が軽くなって、下半身もヤセてスッキリも夢じゃない!
背骨をほぐす「椅子ブリッジ」のやり方
椅子を背にして、椅子の前の床に正座する。椅子の座面のふちに肩甲骨をのせるように背中を反らし、10秒キープ。これを1日3回行う。
【POINT 1】
椅子が高すぎたらクッションに座って高さの調節を。低すぎる時は、正座ではなく床に直接座ってみて。
【POINT 2】
肩甲骨の真ん中を座面にあてる。座面で肩甲骨が押されるのを感じて。
立って腕を軽く曲げ、左右交互にひじを強く後ろへ引いてみて。腕を引く反動で背骨が左右に回り、より背骨がやわらかく、より燃える体になります。
40代の読者が実践、2週間でウエストー5.5cm !
からだにいいこと読者のS.K.さんが、コロナで自宅おこもり期間中に椅子ブリッジを2週間行ったところ、体重ー1.6kg、ウエストー5.5cm、ヒップー1.5cmの結果に。
「最初は硬かった体がだんだんラクに動くようになり、お腹が引き締まって血行がよくなり、肌に透明感が出たのが収穫です。眠りも深くなった気がしてイライラしなくなりました」
寒い季節になるにつれて、縮こまって姿勢も悪くなりがち。椅子ブリッジで気持ちよく脊骨を伸ばして、巡りUP! 脂肪が燃えやすく冷えにくい体質に変わって、すっきり下半身を手に入れましょう。
撮影/神尾典行 モデル/原田ゆか イラスト/後藤知江
(からだにいいこと2020年8月号より)