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「糀入りもちもち玄米」/連載Vol.4
キッコーマンこころダイニングの「糀入りもちもち玄米」は、2019年10月の発売以来、玄米の食感が苦手な人にも食べやすいと大評判!そのおいしさはどのように生み出されたのか、開発ストーリーに迫ります。
目次
「糀入りもちもち玄米」の特長について
一口食べれば、玄米のイメージが変わるかも!? と言うと、ちょっと大げさかもしれませんが、そのくらい画期的なパックご飯が登場しました。「糀入りもちもち玄米」は、その名の通り、もちもちとした食感と、塩こうじのうま味が特長。開発にあたってのこだわりについて、販売元である「キッコーマンこころダイニング」のお二方にお聞きしました。
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写真右から、代表取締役社長の茶谷良和さん、フードデザインラボの川島沙由梨さん
栄養がぎっしり詰まった玄米“金のいぶき”
この商品の一番の特長は、ズバリ「玄米」です。様々な玄米で試作を繰り返し、最終的に宮城県で栽培されているブランド米"金のいぶき"に決まりました。この"金のいぶき"は、こめ油を採るために開発されたお米で、味がしっかりとしていてうまみが感じられるうえ、一般的な玄米に比べて、栄養成分が詰まっている胚芽が大きいんです。下のグラフのように、GABA、ビタミンE、食物繊維、いずれも一般的な玄米より多く含まれているんですよ!
(川島さん)
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
玄米は、糖の吸収がおだやかな「低GI食品」。だから、ダイエット中の方や、健康が気になり始めた方にぜひ試していただきたいですね。
さらに、玄米には、白米より食物繊維が多いこともポイントです。下のグラフのように、今の日本人の食物繊維摂取量は、どの年代でも目標量を下回っています。そこで、主食を白米から玄米に変えてみてはいかがでしょうか。食物繊維をさらに効率よくとることができます。
(川島さん)
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まろやかな塩気をプラスする“塩こうじ”
開発段階では、「玄米を炊いたときの、独特の風味が苦手」という声が多いのも課題でした。そこで、風味と味わいを考えたとき、塩気が欲しいなと思ったんです。塩を足してみたり、しょうゆを足してみたり、いろいろ試した結果、玄米との相性が一番良かったのが"塩こうじ"でした。"塩こうじ"は、蒸したお米に麹菌を入れてつくった米こうじに、塩を合わせて発酵させたもの。「発酵のある暮らし」を提案する、私たちキッコーマンこころダイニングならではの素材、ということも決め手になりました。(川島さん)
圧力をかけ、しっかり炊き上げることでもちもち食感に!
実は、私自身、玄米のボソボソ感があまり得意ではなかったんです。だから、おいしいと感じられる食感にも、とてもこだわりました。調理器具、炊飯時間、加熱温度、水分量などを変えて100パターンくらい試作し、絶妙なバランスにたどり着くまで、約2年かかりました。(川島さん)
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キッコーマンの研究で生まれた“アシスト乳酸菌”入り
「糀入りもちもち玄米」には、キッコーマンの研究で生まれた"アシスト乳酸菌"(殺菌)を、1パックあたり500億個(!)配合しています。玄米に豊富な食物繊維と乳酸菌をダブルで取り入れることができるのも、うれしいポイントだと思います。(川島さん)
「キッコーマンこころダイニング」とは?
キッコーマンの社内ベンチャーとして、2017年に誕生した会社です。キッコーマンは江戸時代からしょうゆ作りを行っているのですが、製造工程の「発酵」にあらためて光を当て、新しい形でその魅力を世の中の人に知ってもらおうと、おいしくて体によい発酵食品を企画・プロデュースしています。「発酵のある暮らし」をテーマに、日本から世界へ、もっともっと魅力を伝えて行きますよ!(茶谷さん)
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この記事を読んでくださった方へ
もともと日本人の食事は、古代から米(玄米や雑穀)が中心でした。精白米や小麦を摂るようになったのは、つい100年ほど前のこと。だから、これまでの長い歴史でつくられてきた日本人の体は、玄米や発酵食品などからの栄養が吸収しやすいのではと私たちは考えています。
手軽においしく食べられる「糀入りもちもち玄米」は、自信をもってオススメできる商品です。ぜひ、毎日の食事を見直すことで、体と心を健やかにしませんか?(茶谷さん)
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