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冷え性読者が実験「ホントに冷えに効くのはどれ?」

四季の変化が大きい日本。冬はもちろん、冷房がきつくなる夏場でも、つらい冷えに悩む女性は多いもの。また、冷えは万病の元とも言われるように、様々な不調の原因にもなります。毎日を少しでも元気に快適に過ごすために、冷え性の読者がさまざまな「温めテク」にチャレンジ! その効果の指標は「皮膚温」。スタジオの温度を25度に保ち、実験前と「温めテク」実施後の温度差を体の各部位で計測。これに本人の体感を加えて、それぞれの効果を判断しました。

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そもそも冷えって何?寒がりとはどこが違う?

普通の人が寒いと感じない温度でも、寒さを敏感に強く感じるのが「寒がり」。一方、普通の人が寒いと感じない温度下でも、手足の指、お腹など体の一部や全身が常に冷たくつらく感じるのが冷え。その原因は、「血流の悪さ」にあり、肩こりや腰痛、頭痛、不眠や手足のむくみ、だるさの原因になることも少なくありません。

部位別ではレッグウォーマー、太もも湯たんぽが効果的

まず、一つめの実験は「どこを温めると速く温まるか?」。「ここを温めると効果的」と言われる体の5つの部位、首、足首、腰、おなか、太ももを温めて比較してみました。

1.首をネックウォーマーで温める

ネックウォーマー

2. 足首をレッグウォーマーで温める

レッグウォーマー

3. 腰をカイロで温める

貼るカイロ

4. 太ももを湯たんぽで温める

湯たんぽ

5. お腹をカイロで温める

貼るカイロ

どれも皮膚温の上昇はありましたが、全体的に上昇が早かったのは足首のレッグウォーマー。開始3〜5分で測定した4箇所の皮膚温が、それぞれ測定中の最高値近くまでUP。

けれど体感的には湯たんぽのあったかパワーの勝ち! ももから上がすぐにポカポカに。

ちなみにカイロはお腹に貼るより腰に貼るほうがおすすめ。足から急速に温まり、カイロを取った後も全身のポカポカ感が持続しました。実験に参加した読者の感想は、「家にいて即効で温めるなら太もも×湯たんぽ、外出時は持続力がある腰×カイロがいいなと思いました」

足先に効くのは?絹と綿の靴下重ね履きで手まで暖か

2つめの実験は「足先の冷えに効くのはどれか?」。氷のように冷たくなってしまう足先を3つの方法で温めました。

1. 冷え取りソックス重ね履き

絹の5本指、綿の5本指、絹の先丸、綿の先丸の靴下を重ね...

絹の5本指、綿の5本指、絹の先丸、綿の先丸の靴下を重ね履き。保温性の良い空気の層ができます。

2. もこもこルームシューズ

もこもこ素材が体から出る熱をキープし、温かな空気の層を...

もこもこ素材が体から出る熱をキープし、温かな空気の層を作ります。

3. 唐辛子入りソックス

唐辛子のカプサイシンの血行促進効果で足を温めようとする...

唐辛子のカプサイシンの血行促進効果で足を温めようとするもの。今回は唐辛子1本を市販のお茶パックに入れ、つま先にイン。

足の皮膚温が上昇したのは、冷え取りソックスの重ね履きとルームシューズ。そして読者がいちばん温かさを感じたのは冷え取りソックスでした。足の甲はもちろん、ふくらはぎまで温かくなり、手の皮膚温も上昇しました。ただし、足先に締め付け感があり、血流の問題からか、いったん上がったつま先の皮膚温は10分後から低下。また、ルームシューズは甲が冷たく感じました。ルームシューズなら甲を覆うデザインか、靴下を履いた上から履くと良さそうです。

手先に効くのは?グーパー体操で全身ポカポカ

3つめの実験は「手先の冷えに効くのはどれか?」。寒くて手がかじかんで辛いのに、カイロも手袋もないとき、どんなテクが役立つのか実験してみました。

1. 息を吹きかける

今回はハアーと1分、息を吹きかけて実験。

今回はハアーと1分、息を吹きかけて実験。

2. 手首をこする

手首をもう片方の手の平で力強くこすって手先の血流アップ...

手首をもう片方の手の平で力強くこすって手先の血流アップ。今回は1分間行いました。

3. グーパー体操をする

じゃんけんのグーとパーを繰り返して抹消の血行を促します...

じゃんけんのグーとパーを繰り返して抹消の血行を促します。今回はグーとパー各5秒ずつ、10セット行って実験。

息をふきかけると一瞬温かさを感じるものの、持続性はありません。一方、手首こすりやグーパー体操は指先の皮膚温が急上昇。とくにグーパー体操は、足の甲やお腹の皮膚温まで上がりました。実験した読者の感想は、「先端まで血がめぐっている感じです」

全身に効くのは?スクワットと足湯に即効性あり!

最後に「全身の冷えに効くのはどれか?」を実験。どれも定番の温めテクで、継続することで冷えの根本解決が期待できる方法です。

1. スクワット

20秒かけて下がり、20秒かけて上がるゆっくりスクワッ...

20秒かけて下がり、20秒かけて上がるゆっくりスクワットを5回行いました。

手とお腹の皮膚温が上昇。特に手の親指は4℃以上も上昇し、5〜10分後には全身がポカポカに。さらに冷え改善に必須の筋肉も鍛えられます。

2. 呼吸法

鼻から3秒で息を吸い、口から6秒かけて吐き出す腹式呼吸...

鼻から3秒で息を吸い、口から6秒かけて吐き出す腹式呼吸法を、10呼吸行いました。

インナーマッスルを使うことから、全身を温める効果があるとされている腹式呼吸。実践後は手、足、お腹で皮膚温が約1〜2.5℃上がりました。大きな上昇ではありませんが、全身が温まっている様子。続けることでさらに効果が出るかもしれません。

3. 足湯

40℃の湯に15分足をつけて実験。

40℃の湯に15分足をつけて実験。

足を入れてすぐ、足はもちろん手の皮膚温も上昇。結果は1℃内外程度の上昇でしたが、上半身も温かくなり、終わった後もしばらくポカポカ感が持続。

4. ヘスペリジン

みかんなど柑橘類の皮に含まれる成分で、血行をよくする働きがあります。今回はサプリメント1日分、美容ドリンク1本を飲んで実験。手足の皮膚温が上昇し、全身が温かくなった実感がありました。

ヘスペリジン

5. よもぎ蒸し

よもぎを煎じて下半身を蒸す韓国の民間療法。全身の皮膚温はどんどん上昇し、胴体部分の発汗もすごい。深部から温まる感じがありました。

よもぎ蒸し

どの方法を試すかはあなた次第。効果的に温めたいときの参考にしてくださいね。

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