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歯周病の予防や美肌に効果 : スーパー成分「クルクミン」に注目!

二日酔いを防ぐ、お酒の供として知られるウコン。またウコンの別称・ターメリックは、カレーのスパイスとして身近な存在です。そのウコンが持つさまざまな働きが発表されたり、アメリカでセレブ女優がウコンドリンクを愛飲していることで、注目されています。

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ウコンに含まれるポリフェノール、クルクミンに注目!

ウコンが持つさまざまな働きの元となるのが、ウコンに含まれる抗酸化成分「クルクミン」。アントシアニンやカテキンなどと同じポリフェノールの一種です。
歯学博士の泉井秀介さんは、カレーが大好きでウコンの研究を始めたところ、クルクミンの新効果を発見。それがいま注目されている、歯周病への作用です。「歯周病で最も危険なPg菌を抑える、クルクミンの高い作用が見つかったのです。しかもPg菌を攻撃しながら、必要な常在菌は殺さない理想的な働きもわかりました。大阪大学歯学研究科による研究結果は、アメリカの権威ある学術誌『Journal of Periodontology』でも発表されています」クルクミンは健康食品や医薬部外品などで幅広く使われており、体に安全安心な天然成分なのもポイント。歯周病を始め、多くの病気に効果が期待されるスーパー成分・クルクミンに注目です。

クルクミン 4つのの効果

うこん ターメリック

●歯周病に効く!
クルクミンの作用で、いま最も話題なのが「歯周病」の予防効果です。クルクミンが歯周病の原因となるPg菌を抑制。しかも口内の悪い菌だけ抑えるという、優れた働きもわかっています。

●抗炎症作用
炎症は多くの病気の元になり、肺炎、胃炎など「炎」とつくものは、すべて炎症が原因。また慢性的な炎症が、がんなどを引き起こすとも考えられており、クルクミンの抗炎症作用が注目されています。

●血流をサラサラに
クルクミンの摂取により、血液中の善玉コレステロールが増え、中性脂肪は低下したという実験結果が。この血液サラサラ効果で、生活習慣病の予防・改善が期待されます。

●美肌を作る
クルクミンには、紫外線による皮膚の酸化やコラーゲンの分解を抑える作用があるとされています。女性にとって大きな悩みであるシミ・しわ・たるみなど、肌老化への研究が進んでいます。

最新研究でわかった「歯周病」へのすごい効果とは?

歯周病は口の中だけでなく、糖尿病や認知症など、さまざまな病気を悪化させる危険な症状。
その撃退に、スーパー成分・クルクミンが、特に優れた効果を持つことが発見されました。

最凶の歯周病菌「Pg菌」を抑える

クルクミンが歯周病菌の増殖を抑制

クルクミンは、歯周病菌で最凶の「Pg菌」の増加をストップさせることが研究でわかっています。クルクミン5ppm配合でも抑制が認められ、10ppm配合で、Pg菌の増加をほぼ抑える結果に。歯周病予防への、クルクミンの効果が明らかになりました。

善玉菌は殺さずPg菌だけ攻撃

善玉菌は殺さずPg菌だけ攻撃

口の中には、腸と同じように善玉菌と悪玉菌が共存しています。歯周病を抑えるとされる化学的な殺菌成分の多くは、悪玉菌だけでなく、善玉菌も殺してしまうため口内環境の悪化が問題に。クルクミンは、口内の善玉菌はそのままに、悪玉菌のPg菌を効果的に減らすことがわかっています。

イラスト/江口ともこ
(からだにいいこと2020年7月号より)

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