もの忘れを改善!指を動かして脳を活性化する「親指エクサ」
会話をしていると、「あれが」「あそこで」などのボンヤリした言葉のオンパレード…。もの忘れが多いのは、脳の働きが衰えているのかも。今回は、指を動かすだけで脳を活性化する「親指エクサ」ご紹介します。
目次
親指曲げ伸ばしで、脳の血流量アップ!
昔から「手先を動かす人はボケにくい」と言われているように、指先は、脳につながる神経細胞が多い場所。脳は指の動きに刺激を受けて、活性化するため「指は第二の脳」と呼ばれています。とりわけ親指は、脳と密接に関係しています。
親指を動かすと、脳の「運動野」や「感覚野」、意欲を司る「前頭前野」の血流量が増加します。これは、血液成分である「酸素化ヘモグロビン」の量の変化を測ることでわかった事実です。
親指曲げエクサで脳の血液成分が増えた!
認知症の予防や記憶力アップ効果も!
親指エクサは脳の機能を高める働きがあるため、もの忘れを食い止めてくれます。認知症の予防や、記憶力アップにも効果的です。
その他にも、指先に集中する神経が刺激されることで、脳を癒す効果も。怒りや不安がやわらいで、気持ちが穏やかになります。また、指先は、血液循環の折り返し地点。エクサを行えば、脳の血流だけでなく、体全体の血流も改善して体がポカポカに。冷え症が改善します。
1日1分で脳活!脳が元気になる3つの親指エクサ
脳の血流量アップ!「親指曲げエクサ」
親指の第一関節を曲げ伸ばしするだけで、脳の血流量がグンと上がります。いつでもどこでも、すき間時間にできますよ。
やり方1 両手をグーにした後、親指だけをまっすぐに伸ばす。
やり方2 両親指の第一関節を、できるだけ深くゆっくりと曲げる。1~2を10回くり返す。
脳が混乱状態になる「イチ、ニ、エクサ」
左右の指に違う動きをさせて、脳を混乱状態に! うまく動かそうとがんばることがさらなる脳への刺激になり、活性化が進みます。
やり方1 両手をパーにする。
やり方2 「イチ」と言いながら両手をグーにする。そのとき、右手の親指はグーの外に出して伸ばし、左手の親指は握り込む。
やり方3 「ニ」と言いながら、両手をパーにする。
やり方4 「イチ」と言いながら両手をグーにする。そのとき、右手の親指は握り込み、左手の親指はグーの外に出して伸ばす。その後、「ニ」と言いながら両手をパーにする。1~4を10回くり返す。
脳がフル回転する「ピンピンエクサ」
一見単純だけど、やってみると意外に難しいエクサです。脳がフル回転する感覚を味わって。慣れてきたらスピードを上げてチャレンジしてみて。
やり方1 両手をグーにし、親指は握り込む。
やり方2 右手は親指、左手は小指をピンと立てる。
やり方3 両手をグーに戻し、親指は握り込む。
やり方4 右手は小指、左手は親指をピンと立てる。1~4を10回くり返す。
これで老化をストップして!!
イラスト/フジマツミキ
(からだにいいこと2016年9月号より)