40歳から急激に劣化する夫…もしかしたら男の更年期かも?
家事も育児も協力的だった夫が、40代になってから180度変わり、イヤな男になった…と嘆く妻は多いもの。家族にやさしくできないのは、大きな原因は男性ホルモンの減少かも。付き合い方のコツを紹介します。
目次
こんな「超イヤな男」になっていない?
夫の変化には、いくつかのパターンがあります。2つ3つが重なる「超イヤな男」のケースも。あなたの夫はどれ?
家事を拒否して自分の世界に没頭する「自分勝手夫」
妻がフルタイム勤務でも、家事分担を拒否。家族との旅行や外食などをイヤがり、自分の世界に没頭する。独身のように気ままにふるまい、母子家庭のよう。
家族が困惑するほど急に家長ヅラする「いばりたがり夫」
「俺が食わしてやってるんだ」と言わんばかりにふんぞり返り、妻子をアゴでつかう暴君タイプ。家族は扱いにくさにうんざり。
家事のやり方に細かく口を出してくる「ネチネチ夫」
家事のやり方から子供のしつけ、親戚付き合いなど、細かく口出し文句を言う。うるさいだけで何もやらないので妻はイライラ。
休日はひたすらゴロゴロダラダラ「やる気なし夫」
「疲れている」と家ではゴロ寝が基本。家族と楽しもうともしない。やる気がないから家事もしてくれない。存在感の薄い、居候のような夫。
男性ホルモンが減るせいで「ガマンできない」男に
夫の変化の大きな原因は男性ホルモンの減少。男性ホルモンであるテストステロンは、20代をピークに減る一方。40代になると、男の更年期の症状が出てきます。しかも、40代は仕事でも家庭でも責任が重くなり、ストレスが多いもの。ストレスはホルモンの働きを低下させるので、ますます心身ともに変化が現れるのです。
ホルモンの低下した男性は、いろいろなことが面倒になります。会社ではなんとか頑張れても、家に帰るとガマンの限界が。逆に言うと、それくらい妻を頼りにしているのです。
40代からの夫との付き合い方を変える必要が
夫の変化ばかりではなく、わが身を振り返ることも大切。古女房になると、ふてぶてしく夫を“口撃”するように…。もしかしたら自分も「イヤな女」になっているかもという自覚を持って。恋愛時代は自分をよく見せる努力をし、相手に少々不満があってもガマンしたからうまくいっていたはず、その原点に立ち返りましょう。
最低限のケアをして別々に行動する
夫婦関係が冷え切ると、夫の面倒をみるのがイヤになるものですが、経済を支えるのは夫。食べなくてもごはんを作っておくとか、家をホッとできる場所にするといった最低限のケアを。休日などは無理に一緒に過ごさず、それぞれが自分の世界を見つけて楽しめば、イヤな夫が気にならなくなります。
メタボや更年期の治療をして、食事に「にんにく」を
メタボなどの生活習慣病は、ホルモンの働きを低下させます。改善のために食事に気を配ったり、一緒に運動を始めたり。近年、男の更年期の治療も進んできたので、泌尿器科などで男性ホルモンを投与するのも効果的。また、にんにくや玉ねぎには男性ホルモンの分泌を増やす作用があるので、食事に取り入れて。たんぱく質と一緒にとるとさらに働きがアップするので、疲労回復に働くビタミンB群が豊富な豚肉と料理するとよいでしょう。
40代~50代は不仲でも老後に仲良くなる夫婦は多いとか。頼れるのは長年過ごしてきたパートナーだとわかり、歩み寄れるのです。男女ともにホルモンが減少する時期は、お互い過大な期待はやめて、つかず離れずで夫婦関係を続けていきましょう。
イラスト/鈴木 七
(からだにいいこと2014年12月号より)
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