消えないほうれい線に1分!口角ほぐし上げ「ビンタストレッチ」
できてしまうとなかなか消えないほうれい線。老け見えのうえに、不機嫌にも見えるブルドッグラインは、口角の筋肉の硬直化が原因に。口角の筋肉をほぐして上げるストレッチで対策を!
ほうれい線は、こり固まった口角の筋肉が原因
ブルドッグのようなほうれい線は、老け見えはもちろん、“への字口”で不機嫌そうに見られることも。原因は「口角下制筋(こうかくかせいきん)」のコリかもしれません。
「口角下制筋は、口角からあごにつながる筋肉。こり固まると口角が下に引っ張られ、ほうれい線ができてしまいます」と、パーソナルストレッチトレーナーの中田雄大さん。
ストレスや食いしばりなどで、口角下制筋はどんどん硬直! しかも、無表情のまま過ごしていると、筋肉が衰えて口角は下がる一方。ならば口角のストレッチで、たるみを支えましょう。
「口角だけでなく、肩のラインまで伸ばすことがポイント。筋肉はつながっているので、首も効率的にストレッチすると、筋肉がほほ肉を支える力を取り戻せます」
紹介する「ビンタストレッチ」は、ほうれい線が改善する上に、筋繊維内の細胞が活性化。たった1分のテクで若返りを。
口角ほぐし上げ「ビンタストレッチ」のやり方
背筋を伸ばして立つ。左手のひらで、右側のあごからほほ、こめかみまでを包み込む。右腕は自然に下ろしておく。
左手のひらで口角を伸ばすように左上に押し上げる。右手は、手のひらを外側に見せるように腕をまわす。首筋も伸ばし、その態勢で1分キープ。左ほほも同様に。
●POINT●
腕をまわすと、首や肩までストレッチされて口角下制筋が伸びやすくなる。また、首の筋肉が伸びることで血行が良くなり、顔のこりを軽減。
ほうれい線対策に「ビンタストレッチ」がいい理由
顔の印象を左右するのは、口角からあごにつながる表情筋の1つ「口角下制筋」。上唇と口角を下に引っ張る筋肉で、硬く縮んでしまうと口角を下げ、たるんだ印象に。奥歯を噛む時にも使われるので、食いしばりグセのある人は硬くなりがちです。
【口角下制筋が硬く縮んだ状態】
口角が下に引っ張られて、たるんだ印象に。ほうれい線やマリオネットラインなどシワも生じやすく。
【口角下制筋がやわらかい状態】
筋肉がやわらかいと、自然と口角が上がって表情豊かに。シワもできにくくなる。
筋肉が固まっていると…
【筋肉の働きが低下、血中酸素不足に】
筋肉が固まってあまり動いていない状態では、血中の酸素が不足しがち。血流も悪い。
ビンタストレッチ後は…
【血中酸素が増え、血流がスムーズに】
こりがほぐれて血中に酸素が行き渡ると細胞が活性化し、肌の弾力UP。たるみも改善。
消えないほうれい線対策に、1日1分、気持ちよ~く伸ばしてみましょう。
撮影/福島章公 モデル/殿柿佳奈 イラスト/カシワギマリ
(からだにいいこと2020年9月号より)