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片付けられない主婦が苦手意識をなくす方法と、部屋をキレイにするコツ|西原三葉さん 汚部屋改善レッスン

「主婦なのに、どうして私は片付けられないの?」と自分のことを責めてはいませんか。片付けたい気持ちはあるのに部屋をうまく片付けられない理由と、キレイを保つコツを紹介します。

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「主婦なのに片付けられない」と自分を責めないで!

片付けできなくて叱られる主婦

部屋を「片付けられない」と悩んでいる女性の多くは、できない自分を責めて苦しんでいます。

家事を積極的にする男性も増えましたが、今もまだ「女性は家事ができて当たり前」という価値観が根付いています。そのため、片付けが苦手な女性の中には周囲から責められ、自分で自分の心を追い詰めてしまう人もいます。

特に専業主婦の場合、周りからも責められやすく「怠け者だ」と自分を卑下して、片付けられない自分に苦しめられることも……。

また、散らかった部屋で生活していると、家族からクレームを受けることも少なくありません。

例えば…

・探しものが増える

・家族が家に人を呼べなくて困る

・大事な書類をなくす

・ものにつまずいてケガをする

・なくしものが増えて、同じものを買い直す…など

私が片付けのサポートで伺った家庭では、キッチンにものが溢れて使えないせいで外食が増え、家計が苦しくなった人もいました。

実は、片付けができない人には原因があり、工夫次第で改善できる可能性があります。やみくもに自分を責めず、少しずつ取り組んでみましょう。

片付けられない原因は?

片付けができない原因は…

・毎日忙しい

・片付ける時間がない

・体調不良や病気で片付ける体力や気力がない

・環境が変わり精神的・時間的に余裕がなくなった

など、人によって様々です。

このようなことが原因で片付けられない場合は、生活や心に余裕が生まれると多くの人は改善されます。

一方で、もともと片付けが苦手な人は、育ってきた環境や生まれつきの脳の特性が原因となっていることがあります。

「子どものころからずっと片付けられなかった」という人は、脳の特性「ADHD(注意欠如多動症)」かもしれません。ADHDの場合、次のようなことが原因となり、片付けようと思ってもうまくできません。

苦手なことを先延ばしにしてしまう

片付けの脳の特性

ADHDで片付けが苦手な人は、脳の特性上、やる気に関わる物質の分泌に偏りがあります。好きなことだと大量に分泌し高い集中力を発揮することもあるのですが、苦手なことだと分泌されず、どうしてもやる気が起きないのです。

そのため、「やらないと!」と焦る気持ちはあるのに体が動きません。片付けを先延ばしにしてしまい、ズルズルと時間だけが過ぎてしまうのです。

片付けに対する集中力が続かない

片付けをしている途中で、ついスマートフォンや昔読んだ本に夢中になってしまったことはありませんか?

片付けられない人は、ひとつのことに集中して作業を続けるのがとても苦手です。

ひとつの作業をしているときに別の情報が目に入ると、これまでの作業を忘れて、次の情報に気をとらわれてしまいます。目についたものへ手が伸びてしまうので、なかなか作業が進みません。

片付けをする気力が出ない

子どものころから片付けが苦手な人は、失敗経験が多く親や周囲から叱られたということがよく見受けられます。そのため、大人になっても片付けに対しての苦手意識が強く、いざやろうと思っても気が重くなってしまいます。

また、日ごろのストレスや疲れが原因で、日々の食事や服装など当たり前にやることを面倒に感じる人もいます。そんな人は、毎日の生活を送るのに精一杯で、片付けにまで手が届かなくなるのです。

片付けられない人が部屋をキレイにするコツ

片付けをしようと思っても、やる気がでなくてなかなか進まないという人も多いはず。

次からは片付けが苦手な人でも片付けやすくなるコツ解説します。

一気に片付けようとしない

片付けられない人ほど「がんばってキレイにしなくちゃ!」と部屋を一気に片付けようとしがちです。しかし、それは間違い。まずは、完璧を求めず小さなステップから始めましょう。

一気に片付けようとすると、どこから手を付けたらいいかが分からなくなったり、上手く進められずつらくなり、途中で投げ出したくなってしまうもの。

それよりも、

・明らかにゴミだと思えるものは捨てる

・床に置いてあるものを端に寄せてみる

・ご飯を食べるときに使うテーブルの上をキレイな状態にする

・部屋に散らばった書類や本を積み上げる…など

そんな小さなステップでOK。これだけでも生活しやすくなります。少しでも片付けができたら、自分をたくさん褒めてあげるようにしましょう。小さな成功体験を積み上げていくことで自信がつき、片付けに取り組みやすくなりますよ。

“ついで片付け”で無理なくキレイが続く

ついで片付けで綺麗が続く

片付けを習慣化できない人は、「お風呂に入るついで」「トイレに立ち上がるついで」など、いつもの“習慣”とセットにして行動するのがおすすめです。

例えば…

・お風呂に入るついでに、脱ぎっぱなしの服を回収して、洗面所に持っていく

・トイレに行くタイミングで、散らかしたものを定位置に戻す

・皿洗いが終わったら、三角コーナーの生ゴミを捨てる

・家に入るときに、ポストに入っていた手紙を“いるもの”と“いらないもの”に仕分ける…など。

わざわざ片付けようとすると「面倒くさい」と感じますが、何かのついでであれば、動きやすくなります。

ちょっとした“ついで片付け”で部屋をキレイな状態に戻すことで、大がかりな片付けをしなくて済みます。

掃除の時間を作る必要もなくなり、さらに日々の困りごとも減るので、心が楽になるのです。


片付けを習慣化することはなかなか難しいもの。だからこそいつもの家の中での動きに+αで取り入れると、行動しやすくなります。

家族全員で片付けをする

家族みんなで掃除

「1人で家中をキレイにしなくては」と自分を追い込んでしまう主婦の人が多いと思いますが、片付けが苦手な人にとっては相当な負担になります。家族に手伝ってもらうことに罪悪感を覚える人もいますが、1人で抱え込まず家族で分担することも大切。

家族がいる人はみんなでやれば案外すぐに終わるもの。家族全員で片付けると早く終わるだけでなく、キレイが続くメリットもあります。

例えば、片付けのついでにものの置き場所や、今後の役割分担のルール決めを相談してみてください。家族が片付けに対して意識を高めることでリバウンドを防ぐことにつながります。

乗り気ではない家族には、「片付けが終わったら、みんなでアイスを食べよう!」などのプチ目標を立てると、モチベーションアップにつながりますよ。

ルール決めでケンカになりそうな場合は、家事代行などの家族以外の人を混ぜて作業すると良いでしょう。

家族が散らかさない家にする工夫とは?

散らかっている家ほど、家族が共有で使うものの置き場をみんなが把握していません。

各々が思い思いの場所にものを置くので、部屋が散らかりやすくなり、なくしものや困りごとが増えてしまいます。

これを防ぐために重要なことは物の定位置を可視化し、家族で共有すること。中身が分かるように透明なケースにものを入れたり、収納ケースの中身をラベル付けするなどの工夫をすると、家族がどこになにを収納すればいいかが分かりやすくなります。

よく使うものは、フタがない容器に入れるのもポイント。開け閉めする手間がなくなり、ものを元に戻すクセがつきやすくなります。

片付けは完璧を目指さなくてOK

人の家がやたらと綺麗に感じる

実は、片付けが苦手な人ほど、完璧主義な傾向にあります。

私の依頼者で、家が十分キレイなのに「片付けができなくてつらい。人を呼ぶことができない」と自分を責める人がいました。

苦手意識を持つ人の多くは、「自分以外はみんなキレイな部屋に住んでいる」と思い込みがちです。そんなことはありません。

多くのお宅で片付け作業を行う中で実感していますが、人を呼ぶときだけ必死に部屋を片付ける家はとても多いのです。

完璧を求めれば求めるほど、ハードルが高くなり、片付けが億劫になってしまいます。

まずは、片付けのハードルを下げること。苦手なことに挑戦している自分に「よく頑張った」と褒めることが大切です。

最後に、「主婦なのに片付けができなくて情けない……」と悩む女性の声をよく聞きます。

1人ですべてを背負い込む必要はありません。家族を上手に巻き込んだり、家事代行にお願いしたりして、人に頼ることで、心の負担が減りますよ。

イラスト/いしかわひろこ

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