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「歩き方・座り方」を変えてお腹やせする方法|小山圭介さん 美腹の作り方

お腹やせしたくてもきつい運動はしたくない、という運動嫌いさんのための小山圭介さん監修ダイエット連載。今回は、歩き方や座り方、スマホの持ち方など、「やせる姿勢」について解説します。

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まずは…「姿勢チェックリスト」でお腹の太りやすさを確認

ダイエットトレーナーの小山圭介さんが、運動が苦手な女性向けに「お腹やせテク」を教えてくれる、こちらの連載。

今回のテーマは「お腹やせする姿勢」です。あなたは、自分の姿勢に自信がありますか?

「ダイエットしてもなかなかお腹が凹まない」「お腹周りの脂肪やたるみが気になる」。そんなお腹が太る原因は、ダメな姿勢にあるかもしれません。

まずは10項目のチェックリストで、お腹周りの太りやすさをチェックしましょう。  

●お腹周りの太りやすさが分かる「姿勢チェックリスト」10項目

□首こりしやすい
□肩こりしやすい
□便通の悩みがある、便秘しやすい
□足がむくみやすい
□体が冷えやすい
□気づくと片足重心になっていることが多い
□運動不足だ
□猫背になりやすい
□靴ずれしやすい
□つい足を組んでしまう

・8~10項目当てはまった人は… 常に姿勢が悪い状態が続いています。姿勢の悪さが原因で、お腹まわりがゆるみ、太りやすくなっています。

4~7項目当てはまった人は… 姿勢が悪いといえます。このまま悪い姿勢を続けると、ますますお腹に脂肪が溜まりやすくなります。いますぐ姿勢改善を。

・1~3項目当てはまった人は… 正しい姿勢を保てている時間もありますが、油断はできません。常に良い姿勢を心がければ、美腹をキープできます。

あなたはいくつ当てはまりましたか? もう一つ、自分の姿勢を簡単にチェックできる方法があります。ぜひ試してみてください。  

●手の甲の向きで分かる「10秒 姿勢セルフチェック

立ったままでんでん太鼓のように体を揺らし、手の甲の向きで確認する「姿勢セルフチェック」。力を入れすぎず、体をゆるめて行うのがポイントです。    

【やり方】10秒間、体を左右に揺らす

10秒 姿勢セルフチェック

足を肩幅に開いて立つ。でんでん太鼓のように、腰を左右にひねりながら、腕を左右に揺らす。上半身に余計な力を入れず10秒間揺らしたら、腕の力を抜いて、自然と体の揺れが止まるのを待つ。

手の甲の向きをチェック!

姿勢が悪い人
姿勢が良い人

手の甲が太ももの前にくる人=姿勢が悪い
…常に巻き肩&猫背になっています。お腹に力が入っておらず、姿勢が悪い証拠です!今すぐ正しい姿勢をマスターしましょう。

手の甲が太ももの脇にくる人=姿勢が良い
…常に美しい姿勢を保てています。立ったり座ったりしても、常にお腹の筋肉が使われている状態で、お腹周りが太りにくいといえます。

お腹やせに効果的な「正しい歩き方」

お腹やせのための基本は、何よりも「姿勢」です。正しい姿勢をキープできていないと、いくら筋トレなどのダイエットをがんばっても効果は半減。

まずは「正しい歩き方」を紹介します。駅まで歩くときも、スーパーで買いものするときも、この歩き方を心がければ、ぽっこりお腹も凹んでくるはず!

【OKの歩き方】

正しい歩き方OK

(1)お腹を下から上に引き上げる。
(2)胸の真ん中に「ビーム」があると想像して、それがななめ上に向くイメージ。
(3)目線は真っ直ぐ前よりななめ上を見て歩く。

この3つを意識するだけで、自然と歩きながら腹筋が使える体になり、お腹がスリムになるだけでなく、全身の代謝もあがります。

【NGの歩き方】

正しい歩き方 NG

(1)お腹の力が抜けている。
(2)ひざを曲げてトボトボと歩く。

大げさではなく、こんな悪い姿勢で歩いている現代人をたくさん見かけます! 特に歩きスマホをすると、目線が下がるので、お腹に力が入らず、ぽっこりお腹の原因に。

お腹やせに効果的な「正しい座り方」

続いて「座り方」を紹介します。「気づくと足を組んでしまう」「肩こりや首こりが慢性的」といった人は、座る姿勢が悪い可能性があります。

デスクワークなど、座る時間が長い人ほど、今の座り方を見直すだけで、どんどんやせ体質に。正しい姿勢ができれば、座ったままでも十分エクササイズ効果がありますよ。

【OKの座り方】

正しい座り方OK

(1)お腹を下から上に引き上げる。
(2)両方のお尻に均等に体重をかける。

座っているときには、この2点を心がければ、自然と骨盤が立ち、腹筋が使われます。デスクワークが長い人ほど、腹筋が使われた状態が続くということ。これはやらない手はありません! 正しい座り方ができるようになると、肩こりや首こりも改善します。

【NGの座り方】

正しい座り方NG

(1)お腹の力が抜けている。
(2)骨盤が後傾している。

デスクワーク中や、ソファでテレビを見ているときなど、こんな脱力した姿勢になっていませんか? お腹に力が入っていないため、ぽっこりお腹はもちろん、猫背にもなりやすい姿勢です。この姿勢で座り続けると、足のむくみもひどくなります。

お腹やせに効果的な「正しい立ち方」

次は「立ち方」。普段、あまり意識することのない立ち方ですが、電車を待っているときや買い物中など、どんな立ち方をしていますか?

上に引っ張られるようにすっと立つことで、腹筋が使われやすくなります。立ち仕事の人は、この立ち方で仕事中にお腹やせしちゃいましょう!

【OKの立ち方】

正しい立ち方OK

(1)お腹を下から上に引き上げる。
(2)猫背にならないように、胸を張って立つ。

立ったまま何か所も意識するのは難しいですが、心がけるのは、この2点だけ。すると、上から引っ張られているような美しい立ち姿勢になります。腹筋はもちろん、お尻や背中の筋肉も使われる立ち方です。

【NGの立ち方】

正しい立ち方NG

(1)お腹の力が抜けている。
(2)肩・頭・首が前に出ている。

お腹に力が入らない立ち方をすると、肩や頭、首が前に出て、ダメな姿勢に。これではお腹の筋肉が使われず、お腹周りが太りやすくなります。さらに、これに加え、片足重心になるのもNG。

スマホを見るときの正しい姿勢は?

現代人にとって欠かせないものとなったスマホ。長時間使うことが多いだけに、姿勢には気を付けたいですよね。スマホ使用時のNG姿勢は、体が太りやすくなるだけでなく、二重あご、たるみなど、老け顔の要因にもなるので、注意が必要です。

【スマホを見るときの正しい姿勢】

スマホを見るときの正しい姿勢OK

スマホの高さは顔の前に。体は、「正しい座り方」を参考に、お腹を引き上げて、両方のお尻に均等に体重をかけましょう。これだけで二重あごやたるみも予防できます。

【スマホを見るときの悪い姿勢】

スマホを見るときの悪い姿勢

顔を下げて、下向きでスマホを覗き込む姿勢はNG。お腹の力は抜け、猫背になり、骨盤は後傾してしまいます。お腹も顔もたるみやすく、リンパの流れも滞るため、顔色も悪くなります。今すぐ改善を。

まとめ|姿勢が良くなると、お腹がやせて不調も改善!

姿勢が悪い人は、使われるべき筋肉が正しく使われていないということ。そのため、代謝が落ちやすく、お腹周りだけでなく全身太りやすくなります。また、姿勢が悪いと体の巡りが悪化して、むくみ、肩こり・首こりなどの不調も現れやすくなります。

人間のお腹や背中、太ももなどには、重力に抗う「抗重力筋」があり、これらの筋肉がしっかり働いていると、脳にも「若返りなさい」という指令が伝わります。

反対に、姿勢が悪く抗重力筋が働いていないと、脳がおやすみモードになり、「休んでもいいんだ」と感じ、全身を老けさせてしまいます。筋肉と脳は連動しているため、姿勢を良くするだけで、お腹やせだけでなく、アンチエイジングにもなるのです。

特別な器具も運動時間もいらない「正しい姿勢」を身につけて、今日から“美腹”を目指しましょう!

撮影/国井美奈子

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