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世界最大の国際見本市「CES」レポート(前編)

今年1月にラスベガスで行われた世界最大の国際見本市「CES2019」に、アメリカ在住のヘルシー系ライター、小山陽子が参加してきました。アマゾンやグーグルも出店する巨大イベントで、「積水ハウス」が日本のハウスメーカーとして初出店。発表した“新しい価値の家”についてレポートします。

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世界最大の国際見本市「CES」レポート(後編)|からだにいいことWeb

カジノとエンタメの街ラスベガスが新商品で埋め尽くされた3日間

毎年、ラスベガスで行われる世界最大の国際見本市「CES(Sonsumer Electronics Show)」は、最新型の家電、自動運転自動車などあらゆる家庭用の新商品を発表するイベントです。CESのwebサイトでは“地球最大”とうたうほど業界では有名。ラスベガスの複数の老舗ホテルを会場に、今年は世界から4400社が出店、18万人が来場しました。各会場をめぐる循環バスや、会場のMAPやイベントスケジュールを管理できるアプリまである巨大イベント。普段、観光客で賑わうラスベガスですが、この3日間は、街を歩く人のほとんどがCESの関係者に。積水ハウスは、日本のハウスメーカーとして「CES」に初出店しました! さすが、ラスベガスの老舗ホテルが会場というだけあり、どこもお部屋はゴージャスな作り。あまりのホテルの大きさに、地図を見ても把握できず迷う人も続出していました。

国際見本市「CES」

住むだけで病気の兆候察知、緊急対応もしてくれる家とは!?

「♪セキスイ〜イハウス〜」のCMでおなじみの積水ハウスから発表されたのは、「わが家を世界一 幸せな場所にする」をビジョンに、「家が健康をつくりだす」という新たな価値を加えた家「プラットフォームハウス」です。

国際見本市「CES」
国際見本市「CES」

実際にどのような機能が搭載されるのかというと。もしあなたが家に一人で過ごしていたとき急に具合が悪くなり倒れてしまったら……。家がその状況を察知して、窓口に自動連絡。担当者があなたの自宅に安否確認の連絡をしても応答がない場合は、救急へ緊急通報します。その際、倒れた場所や毎日のバイタルといった情報のほか、家の鍵を遠隔操作で開錠するなど、救急隊の活動をサポートする役目も。これにより、できるだけはやく必要な医療ケアを受けることができるように。特に、脳卒中の年間発表者数はおよそ29万人。その79%が家で起こったものです。残念ながら、発見の遅れから有効な治療薬が投与されていないという現状があります。そのほか、自宅内での事故は多く転倒や転落だけでも年間3000件以上。核家族化が進み、家族による発見が難しくなっている昨今、家がこのような緊急事態を察知することは、社会で大きな役割を果たすと考えられています。

従来の家よりもプラス100万円程度で家族みんなの健康管理が可能に

最近では、腕に腕時計型の端末をつけて体のデータを記録する活動量計などが普及しています。自分の体データをスマホのアプリで管理するのは日常となりました。でも、「積水ハウス」のプレゼンテーションの動画に登場する人を見ると、体には何もつけていないのがわかります。なんと「プラットフォームハウス」では、端末不要! 最新の技術を搭載し、そこに住むだけでバイタルなどのデータが勝手に記録される仕組みです。また、毎日のデータを記録しているからこそわかる、少しの体の変化も見逃すことなく、さまざまな病気の早期発見にもつなげることができます。

といいことずくめの機能ですが、気になるのがお値段。画期的な技術搭載の家ですから、もちろん高額……と想定しますが、代表取締役社長の仲井嘉浩氏によると「従来の家よりもプラス100万円程度にしたい」とのこと。さらに、毎月のシステム利用料も「数千円程度にしたい」とコメントが。生活の質を向上するのに直結しそうなこの家をいちはやく定着させるため低コストにしたいそう。

積水ハウス 代表取締役社長の仲井嘉浩氏

今年から実証実験や臨床実験をスタートし、2020年の販売を目指しています。「プラットフォームハウス」は積水ハウスを中心に、日本のさまざまなテクノロジーの会社と提携。日本の先進技術の集まった家が世界の人の健康をサポートする日も近いはず! 
写真/飯富崇生

※内容は「CES2019」で発表されたものです。販売の際には内容が異なる場合もあります。

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