【動画あり】全身のたるみに 「5秒壁ドン」ストレッチ。年代別の対策とは?
医師考案の「5秒壁ドンストレッチ」は、年齢と共に固くなるひざ裏を伸ばし、全身を引き締めます。血流や代謝が上がり、ヤセやすい体質になれる3ポーズをご紹介。30代・40代・50代の年齢別アドバイス付き!
まずは、全身の老化度をひざ裏でCHECK!
◯ やわらか
ひざ裏はやわらかめ。この状態を保つために、ひざ裏伸ばしと下半身の強化を習慣に。
◯ ややカタ
ひざ裏がやや硬く、血流が悪くなっている。ひざ裏を伸ばせば、むくみが取れてスッキリ。
◯ カチコチ
ひざ裏がかなり硬い。全身の筋肉が衰えて、たるむ危険が。ひざ裏をじょじょに伸ばして。
ひざ裏伸ばし&深い呼吸で、全身のたるみを引き締め
「体重が落ちた」「たるみが引き締まった」などの喜びの声続出なのが、医師の川村明さん考案の「壁ドン」のポーズ。中には7㎏ヤセた人も!
「筋力はひざ裏を起点に鍛えられていきます。ひざ裏が硬く曲がっていると、太もも裏や骨盤周りの筋肉、腹筋、背筋と、全身の筋肉が衰えてしまう。腹圧がゆるみ、骨盤底筋も使われなくなってぽっこりお腹に。一方、ひざ裏を伸ばすと、全身の筋肉が連動して鍛えられ、代謝アップ。自然とヤセて、たるみも引き締まってきます」と、川村さん。
その特長は、深い呼吸にあります。伸ばす時には息を吐き、副交感神経を優位に。逆に筋肉を緊張させる時は息を吸うと交感神経が活発に。自律神経が整い、ホルモンバランスも良くなりヤセやすくなります。
無理なくイタ気持ちいいと感じる程度から、楽しく始めてみて!
5秒壁ドン!のやり方
【1】 壁の前に立つ
背筋をまっすぐに伸ばし、両足をそろえて壁の前に立つ。息を大きく吸い込む。
【2】脚を前後に開いて壁を押す
片脚を前へ出してひざを曲げる。反対側の脚は後ろへまっすぐに引き、ひざ裏を伸ばす。両手を肩の高さに上げ、壁を力強く5秒間押しながら、息を吐ききる。
【1】【2】を2回行ったら脚を替えて同様に行う。これが1セット。
壁ドン! 年代別アドバイス
【壁ピタ】
後頭部、肩、お尻、かかとの4点を壁に付けて立つ。つま先は90度に開く。手のひらを正面向きで壁に付け、息を吸ってお腹をへこませ、5秒キープ。
【30代】
◯3セット+「壁ピタ」でさらに代謝UP
壁ドンを3セット行った後、写真の「壁ピタ」を。姿勢が良くなり代謝アップ。
【40代】
◯脚の角度に気をつけて2セット行う
前後の脚が平行になるように気を付けながら開くと、ストレッチ効果が高まってヤセやすく。
ひざ裏を伸ばして代謝アップ!「5秒壁ドンポーズ」
下半身が鍛えられる!四股ふみポーズ
骨盤周辺の筋肉が鍛えられ、たるんだ下腹が引き締まるポーズ。便秘も改善します。
深い呼吸で自律神経のバランスが整い、血流もUP!
四股ふみポーズのやり方
【1】 脚を大きく開いて立つ
両脚を大きく広げて立ち、つま先は45度外側へ向ける。ゆっくりと深く息を吸い込む。
【2】 ゆっくり腰を下げももを3回たたく
息を吐きながら、5秒かけてゆっくりと腰を下げる。息を吐ききったら、そこから「ワン・ツー・スリー」と声に出し、太ももを3回たたく。【1】・【2】を3回繰り返す。
年代別アドバイス
【30代】
◯腰をより深く落として3回+「壁ピタ」を
ももが床と平行になる程度まで腰を落とし、3回行う。
その後、壁ドン!年代別アドバイスで解説した「壁ピタ」を行えば、よりたるみが上がる。
【40代】
◯できる人は腰を深く落として2回
上の図の“腰をより深く落とすポーズ”を2回行う。
できない人は、基本の四股ふみポーズを2回でOK。
【50代】
◯基本ポーズをまずは1回
無理はせず、まずは基本のポーズを1回から。ひざを少し曲げるだけでも効果はあります。
下半身が鍛えられる!「四股ふみポーズ」
引き締まった凹腹に! アオサギストレッチ
「壁ドン」「四股ふみ」にプラスして行えば、ひざ裏がさらにやわらかくなるストレッチ。
体幹が鍛えられるので、ぽっこりお腹も凹みます。
アオサギストレッチのやり方
【1】 片ひざを立て、反対の脚を伸ばして座る
背筋を伸ばし、片ひざを立てて座る。もう一方の脚はまっすぐに伸ばす。
【2】伸ばした足の裏にタオルをかけひざを伸ばす
伸ばした足の裏にフェイスタオルを引っかけ、脚を少し上げてひざを伸ばす。かかとを突き出し、両手でタオルを引っ張って、背筋を伸ばす。5秒キープし、反対側も同様に行う。これが1セット。
痛くて基本のポーズができない人は、左写真のようにタオルを片手で持ち、脚をやや外側へ開くとラク。
年代別アドバイス
撮影/神尾典行 モデル/郷麻里 イラスト/後藤知江
(からだにいいこと2019年2月号より)