やせて不調も解消!体を開けば脂肪燃焼体質に
30歳を過ぎたころから「前より太りやすくなった」「そんなに食べていないのにやせない」と感じ始める人は多いはず。代謝の低下や運動不足のほか、「骨格のずれ」が脂肪燃焼をさまたげているかもしれません!
目次
骨格のずれで脂肪の燃焼効率が低下
猫背や足を組むなどの姿勢や動作、スマホ&タブレットを見続けるなどの生活習慣によって、骨の位置は知らないうちにずれてしまいます。放っておくと関節の動きが悪くなり、周辺の筋肉も固くなり、脂肪の燃焼効率が低下してぜい肉が蓄積されます。
また骨格がずれると、一部の筋肉だけに負担がかかり、肩こりや腰痛も起こりやすくなります。不調を抱えながら、なんとなくやり過ごしていると、ますます太る悪循環に陥ってしまいます。
カチコチになった肩甲骨・肋骨・股関節を開く
そこで注目したいのが、正しい骨格バランスを保つのに、特に大切な「肩甲骨」「肋骨」「股関節」です。
そもそも人の体は骨や関節が閉じたり開いたりすることで動きます。そして開閉できる範囲(可動域)が広いほど、脂肪燃焼の効率がアップし、太りにくくなるのです。
ところが、太りやすさに悩んでいる人は、猫背や運動不足などで、骨や関節が閉じた状態が当たり前になってしまい、可動域も狭くなっています。バリバリに固まって動かなくなってしまった3エリアの関節の可動域を広げ、骨格を本来の姿にリセットしましょう。
「肩甲骨」を開くと代謝が上がりヤセ体質に
肩甲骨は鎖骨を通じて、体幹と腕をつないでいる骨。その周りには三角筋、広背筋、上腕二頭筋など重要な筋肉がたくさんあります。
これらの筋肉が固くなったり、猫背で縮こまったりすると、体の動きが小さくなり、血流やリンパの流れが阻害されて肩こりもひどくなりがち。肩に手を置きグルグル回すなどの肩甲骨を開く動きを続けると可動域が広がり、のびのびと動かせるようになります。
それだけでなく、左右の肩甲骨の間にある脂肪燃焼効果の高い「褐色脂肪細胞」が活性化。脂肪燃焼が促され、代謝がアップします。
「肋骨」を開くとお腹の脂肪を燃焼できてくびれが出現
前かがみや猫背によって肋骨と骨盤の距離が縮むと、肺が圧迫され呼吸が浅くなります。
腕を思い切り伸ばすストレッチなどで肋骨を開くと周辺の筋肉がほぐされ、肺の圧迫もゆるみ、深い呼吸ができるように。すると酸素がたくさん取り込まれ、基礎代謝がアップ。肋骨のスムーズな動きによって、開閉のメリハリがつくと、お腹のくびれがくっきりとしてきます。
股関節を開くとお尻&太ももが引き締まる
歩くときも座るときも体を支えるのが股関節。股関節の動きが悪くなると、体の動きがにぶくなり、消費カロリーがダウン。お尻もたれてきます。
座って開脚するなど、股関節の可動域を広げるストレッチを行うことで、体の動きがスムーズになり、血流やリンパの流れがアップ。脂肪燃焼も促され、お尻や足、お腹が引き締まってきます。
わずかな時間でもこまめに続けて脂肪燃焼体質に!
「運動が苦手」「ストレッチなんて面倒くさい」など、行動を起こさない理由は人それぞれ。でもそのままでは、ますます太りやすくなり、肩こりや腰痛などの不調もひどくなっていくばかり…。
思い当たる人は、肩甲骨・肋骨・股関節を「開く」ことを意識し、1日のほんのわずかな時間でもストレッチなどを続けましょう。日に日に脂肪燃焼体質に変わっていくことを実感し、やせやすくなるだけでなく不調も改善しますよ。
イラスト/後藤知江、堀内良昭
(からだにいいこと2018年1月号より)
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