「あつあつ尻シャワー」で寝つきUP!冷えが改善し代謝がアップ
布団に入っても眠れない、夜中に目が覚める…こんな浅い眠りをしている人に試してほしいのが「あつあつ尻シャワー」。寝つきを良くして深い眠りに誘います。ぐっすり眠ると成長ホルモンが放出されて代謝アップに。
「体の冷え」を改善、質の良い眠りに
成長期だけでなく、私たちの一生の美と健康の鍵を握のるが成長ホルモン。疲労回復や怪我の修復、アンチエイジング、代謝を上げる、脂肪の分解など、様々な重要な働きがあります。ところが「成長ホルモンの分泌は、寝てから3時間が勝負。ここで良質な睡眠がとれないと、十分に出ません。その原因が “冷え” です」と、鍼灸師の白神典明さん。
寝る前は体温がぐっと下がりますが、この落差が大きいほど寝つきやすく、質のよい深い睡眠に。しかし、体が冷えていると十分な落差を作れません。
そこで寝る1時間前にあつあつ尻シャワーを。「神経や血管が多く通る仙骨を集中的に温めて、いったん基礎体温を上げることで眠気を引き起こし、ぐっすり眠れます」。入浴のついでに行うなら、尻シャワーは最後に。仙骨に集中して温めるのがコツです。
あつあつ尻シャワーのやり方
当てるのはココ
お尻の割れ目の上部分にある三角形の骨が「仙骨」。神経が多く通るこの部分を集中して温めると血行がよくなります。
① シャワーの温度を「温かい」と感じる程度に設定する。手持ちでも壁掛けでもお好みで、シャワーを仙骨に15秒当てる。距離や強さは心地よい程度で。
② お湯の温度を「少し熱い」と感じるくらいまで上げる。仙骨に15秒シャワーを当て、お湯の熱さに体を慣らす。
③「熱い」と感じるくらいまでお湯の温度を上げ、仙骨に30秒当てる。熱さに慣れたころに仙骨部分がほんのり赤くなっていれば、ちょうどよい温度の証拠。
+α 仕上げに冷シャワーも ● 5秒
尻シャワー後に汗だくになるほど体温を上げると、湯冷めするのでNG。尻シャワーの最後に首や手首に冷たい水をサッと5秒程度かけると、汗腺が引き締まって湯冷めを抑えられます。
睡眠不足で分泌される“デブホルモン”の「オレキシン」や「グレリン」とはさようなら。
尻シャワー後のぐっすり睡眠で、代謝アップと修復の「成長ホルモン」や、“ヤセホルモン”の「レプチン」をどんどん放出させましょう。
イラスト/後藤知江
(からだにいいこと 2018年9月号別冊付録より)