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救急車とペットボトルの水

熱中症かも?と思ったらすぐ対応を「熱中症サインと対策」

熱中症は、子どもやお年寄りだけでなく、条件次第でどの世代でもかかる危険性があります。「体力はあるほうだから大丈夫」と、過信するのはダメ。気温が高い真夏はもちろんですが、実は梅雨明けや初夏など、まだ暑さに体が慣れていない時期も要注意。熱中症のサインや予防法をご紹介します。

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めまいやだるさ、汗の変化は、熱中症サイン

体調が悪い女性

体が暑くてだるいし、気分が優れない……。これってもしかして熱中症? 体調は悪いけれど、ただ暑くてバテているだけなのか、本当に熱中症なのか、自分ではなかなか判断しづらいものです。特に女性は、毎月月経があり、そもそも体調が悪い時期があるので注意が必要です。

熱中症は、高温多湿な環境にいることで体内の水分や塩分のバランスがくずれたり、さまざまな体の機能がコントロールできなくなったりすることで起こります。次に紹介するような症状が出はじめたら、熱中症にかかっている可能性があります。

熱中症のサイン

□めまい
□立ちくらみ
□顔のほてり
□筋肉痛
□筋肉のけいれん
□手足の筋肉がつる
□体がだるい
□体がぐったりする
□吐き気
□頭痛
□汗のかきかたがおかしい(拭いても汗が止まらない・まったく汗をかかない)
□体温の上昇
□皮膚異常(赤く乾いている)
□呼びかけに反応しない(*)
□まっすぐ歩けない(*)
□自分で水分補給ができない(*)
(*)マークにチェックをした人は…重度の熱中症にかかっています。すぐに医療機関の受診を。

自分はもちろん、家族などの周りの人がかかったときのためにも、サインとして覚えておきましょう。

「熱中症対策」で自分の体は自分で守る

「水分をこまめにとる」のは当たり前。熱中症を防ぐには、睡眠や食事のとりかたも大切です。今日からできる熱中症対策をご紹介します。

(1)「水分」と「塩分」を摂る

水分補給する女性

水分は「のどがかわいたら飲む」のではなく、「のどがかわいていなくても飲む」こと。特に夏は、こまめにちょこちょこと水分を摂りましょう。また、汗で体内の塩分が出ていきやすいため、毎日の食事でほどよく塩分を摂取。ただし、治療などで塩分制限をしている人はかかりつけ医に相談を。

(2)睡眠環境を整えて、ぐっすり眠る

規則正しい入眠時間

日中だけでなく、夜寝ている間の熱中症にも注意が必要です。シーツや枕を通気性のよいものに変えたり、エアコンを活用したりして、涼しい睡眠環境で眠りましょう。夜、ぐっすり眠ることで、日中の熱中症を予防できます。

(3)食事から熱中症にかかりにくい体を

食事はバランスよくしっかり食べて、体のコンディションを整えておきましょう。体は食べたものからできています。偏った食事を避けて、体の中から体調管理を。

(4)室内を涼しく保つ

空調を整えている

「電気代が気になるから」「これくらいなら大丈夫」と、暑さをがまんするのは危険。熱中症は室内でもかかることがあります。暑い日は、無理せずにエアコンや扇風機を使い、涼しいと感じる室内で過ごしてください。遮光カーテンやすだれもおすすめです。

(5)衣服を工夫して涼しく過ごす

体温調節には、夏の衣服選びも大切。素材は、通気性のよい麻や綿がおすすめです。下着は、吸水・速乾力があるアイテムを身につけましょう。屋外では、帽子や日傘で直射日光をよけて過ごすこと、日中の気温が高い時間帯に外出を控えることも有効です。

(6)冷却グッズを活用する

保冷剤や首を冷やすタオル

保冷剤や冷却シート、氷まくら、衣服の冷却スプレーなど、市販の冷却グッズで熱中症予防を。体温を効率よく冷やすには、全身を巡る血液を冷やすのがポイント。そのためには、首元など太い血管が体の表面を通っているところを冷やしてください。

熱中症かも!応急処置のポイントはこれ

予防をしているつもりでも、環境や体調により突然かかることもある熱中症。もし、熱中症かもと思ったら、応急処置ですばやく対応を。重症の場合は、すぐに救急車を呼ぶのが安心です。

(1)医療機関へ相談、救急車を呼ぶ

救急車とペットボトルの水

意識がもうろうとしている、意識がない、呼びかけても反応しないなどの重症の場合は、すぐに救急車の手配を。それ以外でも、熱中症かもと思ったら医療機関へ相談しましょう。

(2)涼しい場所へ移動する

体調が優れないと思ったら、すぐにクーラーが効いた場所へ。屋外で熱中症になり、クーラーが効いた場所がなければ、風通しの良い日かげに移動を。

(3)衣服をゆるめて体温を下げる

衣服をゆるめて、体の熱をなるべく早く逃がしましょう。首すじやわきの下、そけい部などを保冷剤で冷やすことも、体温低下につながります。何もないときは、皮膚に水をかけてうちわであおぐだけでもいいでしょう。

(4)水分と塩分を補給する

塩分と水分を同時に摂れるスポーツドリンクや経口補水液などを飲みましょう。嘔吐や、意識がないなどの症状が出ていたら、誤って気道に入る可能性も。無理に飲ませることはやめてください。

暑さ指数「WBGT値」をチェック

熱中症対策のひとつとして、気温や湿度、周辺の熱環境などから算出した、暑さ指数「WBGT値」も参考になります。危険なのは気温だけではありません。したがって最高気温の確認だけでなく、でかける前には「WBGT値」もチェックして危機感を持ちましょう。「WBGT値」は、環境省の熱中症予防情報サイトで見ることができます。

環境省 熱中症予防情報サイト
暑さ指数(WBGT値)の実況と予測
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

天気がいい日は気分も良く、出かけることも多いですが、熱中症の危険と隣りあわせだということを忘れないでください。体調が悪くなる前に、無理をせずに涼しいところで体を休める、水分を必ず持ち歩いてちょこちょこと飲むことを習慣に。暑さに負けない丈夫な体で、夏を乗り切りましょう。

参考:厚生労働省 熱中症関連情報、環境省 熱中症予防情報サイト、日本気象協会 推進プロジェクトサイトより

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