自律神経を整えて秋バテ対策!前編|セルフ整体教室
季節の変わり目は、自律神経が乱れて疲れやだるさの原因に。簡単ストレッチで不調を取り去りましょう。
目次
「なんとなくだるい」「疲れやすい」…その症状、季節のせいかも
秋が深まってきて、それほど動いたわけでもないのにだるさを感じていたり、いつもよりも疲れを感じやすかったりしていませんか?
その症状、「秋バテ」が原因かもしれません。
急激に涼しくなると、体が気温の変化に対応しきれず自律神経が乱れる原因に。
自律神経とは、体温や血流の調整など、私たちの体のあらゆる機能をコントロールしている神経です。活発に動く時にはたらく「交感神経」と、リラックスしているときにはたらく「副交感神経」の2種類があります。
この2つの神経のバランスが崩れると、体のあちこちに不調が生じ、秋バテを引き起こすのです。
そんな秋バテを改善するには、深呼吸によって自律神経を整え、血流をアップさせることが大事。でも、ストレスが多く、デスクワークなどで猫背になりがちな現代人は、無意識のうちに呼吸が浅くなってしまっています。
背中を伸ばしたり、胸を開いたりするストレッチで体をリラックスさせ、深い呼吸ができるように体をゆるめましょう。
胸を開いて深呼吸する「背骨ストレッチ」
最初に紹介するのは、胸を開いて息を深く吸えるようにするストレッチ。
そもそも自律神経は、自分の意思ではコントロールできません。それを唯一コントロールできる方法が、ゆっくりと呼吸すること。
あお向けの状態で胸を広げると、ゆったりと深い呼吸ができるようになり、自律神経が整って体のだるさがやわらぎます。
<やり方>
(1)丸めたバスタオルを背中の下に置く。両ひざを立てた状態からゆっくりとあお向けになり、両脚の間は握りこぶし1つ分ほど開く。息を吸いながら、ゆっくりと両手を頭の上に持っていき、呼吸を3回繰り返す。
(2)息を吐きながら、両ひざを左側にゆっくり倒す。肩甲骨が床から離れないように注意。
(3)倒した位置で息を吸い、吐きながらひざをゆっくりと右側に倒す。左右交互に、(2)~(3)を3~4回繰り返す。
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背筋をほぐし自律神経を整える「背中ゴロゴロ」
自律神経は、背骨に沿って通っています。
そのため、背骨や背中の筋肉がガチガチに固まっていると、自律神経の働きが乱れてしまいます。すると、つらい秋バテの原因に。
「背中ゴロゴロ」は、背中全体の筋肉をほぐすことで、背骨まわりの自律神経を調整するストレッチ。
腹筋を使うので、お腹を引き締めたい人にもオススメです。
<やり方>
(1)あお向けになり、両ひざを片方ずつ抱える。息を吐きながら、ひざを胸へと引き寄せて丸まる。
(2)おへそをのぞき込むようにして、おでこをひざに寄せる。体を丸め前後に5~10回ゴロゴロと転がる。体を起こすタイミングで息を吐き、後ろに倒れるときに息を吸う。
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背骨と股関節の柔軟性アップに「背骨ツイスト」
背中や腰、お腹を伸ばすストレッチが「背骨ツイスト」。
背骨をほぐして動きやすくすることで、自律神経を整え、秋バテを改善します。
さらに股関節がやわらかくなることで、全身の血流がアップ。老廃物が流れ、秋バテによる疲れがやわらぎます。
首をかたむけたときに痛みを感じるようであれば、顔は動かさず、上を向いたままで行いましょう。
<やり方>
(1)あお向けになり、両ひざを立てる。両腕は横に広げる。
(2)息を吐きながら、両ひざを左側に倒し、顔は右側に向ける。背中から腰、お腹のあたりが気持ちよく伸びたら、その場所で呼吸を3~6回繰り返す。ゆっくりと(1)の姿勢に戻り、反対側も同様に。
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毎日の習慣にすれば、秋バテ知らずに!
秋バテに効くストレッチを3つ、ご紹介しました。
今回紹介したストレッチは、毎日、寝る前に行うのがおすすめです。寒暖差による疲れを感じた日に、ぜひ試してみてください。
どのストレッチも、深い呼吸を意識して行うのがポイントです。
運動の習慣がない人ほど、普段の呼吸が浅くなりがち。ゆっくりと「吸う」「吐く」を意識しながらやってみましょう。
それでもだるさがなくならなかったり、強い倦怠感が続いたりするときは、体のどこかに異変が起きている可能性も。そんなときは無理せず、病院を受診しましょう。
撮影/福島章公
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