トントン「尻たたき」で “霜降り肉”の脂流し&冷え改善に!
寝転んでお尻を叩くだけで、筋肉の奥深くにある「深部リンパ」が流れ、大きな脂肪の細胞や老廃物を洗い流せます! 下半身の巡りがアップして冷えが改善、太ももやデカ尻がすっきりスリムに。
お尻の詰まりを開放して、脂肪・老廃物をドッと流す!
「全身の老廃物を回収するリンパ管は、血管に沿って張り巡らされています。お尻や脚を引き締めるなら、筋肉の中にある『深部リンパ』にアプローチして」と、ビューティースペシャリストの夜久ルミ子さん。
リンパ液全体の94%は深部リンパに流れ、老廃物を流しています。深部リンパは〝ゴミ捨て場〟のようなもので、細胞の大きい脂肪や老廃物を回収して排出。特に筋線維のまわりは脂肪を溜め込み、霜降り状態になりやすいので、深部の詰まり解消が大切。深部が巡れば、浅部も自然と流れます。
冷えや運動不足などで詰まったリンパ節が開放されると、血流が上がり代謝もアップ! 冷えも解消され、脂肪が溶けやすい体に。
筋肉が集まるお尻の横をほぐせば、下半身の巡りが改善し、太ももやデカ尻もスッキリ。「お風呂上がりが最も効果的。リンパ中の脂肪や老廃物は尿として排出されるので、意識して水を飲んでくださいね」
【血流アップ】
お尻をたたく刺激で、深部リンパが開放。老廃物がスムーズに排出され、血流がアップ!
【代謝アップ】
全身に血液が巡ると酸素や栄養が隅々まで届くように。体は熱を作り、代謝がアップ!
【脂肪分解】
代謝が上がると脂肪の分解が進みます。余計な脂肪がどんどん燃焼されるように。
トントン「尻たたき」 のやり方
(1)左側を下にして横になり右ひざを曲げる
体の左側を下にして、床に横になる。左ひじは床につき、手で頭を支える。左脚は伸ばし、右脚はひざを曲げる。
(2)お尻の横をたたいたら、お尻全体をたたく
右手を握り、お尻の右外側にある大転子付近をトントンと10回たたく。続いて、お尻の右側全体をトントンと10周たたく。この時、曲げた右脚を胸に寄せるように動かしながら行うと効果的。左側も同様に行う。
【大転子:だいてんし】
太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)の上部、お尻の外側にある突起。中臀筋など、お尻周辺の多くの筋肉とつながっています。刺激することでお尻全体の老廃物が排出されやすい状態に。
(3)そ径部をさすり流す
手のひら全体で脚のつけ根部分「そ径部」を内側に向かってさすり、リンパを5回流す。左側も同様に。老廃物を体外に排出するため、水分をしっかり摂取するようにして。
【注意】
リンパ節の詰まりが解消されると、細菌類も体内を巡りやすくなります。熱があるなど体調が悪い時、悪性腫瘍がある人はマッサージを避けてくださいね。
撮影/神尾典行 モデル/清家祥子 イラスト/カシワギマリ
(からだにいいこと2020年2月号より)
改善しない腰痛の原因は、お尻の筋肉が原因かもしれません。放っておくと、スタイルの崩れにも影響します。今回は、腰痛改善とヒップアップを叶えるストレッチをパーソナルトレーナーの藤本千晶がお伝えします。