辛い症状を軽く!医者が教えるPMSと上手くつきあう5つのコツ
多くの女性が悩まされるPMS。生理があれば、イライラや腹痛、頭痛、眠気などの不快症状もあってあたりまえと考えているなら、それは大間違い! 婦人科医の善方裕美さんが、PMSにまつわる疑問にお答えします。
目次
Q1. 生理がある限りPMSは続くの?
A.「PMSが閉経まで続くとは限りません。出産を経験して症状が軽くなる人や、プレ更年期(30代後半)になってエストロゲンの量が減少したことでPMSの症状が改善するという人も」
Q2. 母も姉もPMSがひどいので、いつ自分もなるか心配。
A.「PMSが遺伝するという医学的根拠はありません。ただ家族は生活環境が一緒のため、考え方が似てくる傾向が。例えば、どの程度の痛みで『痛い』と訴え、病院へ行くのか判断するのも家族によって違いますよね。ご家族のPMSがひどくても『遺伝しない』ことを理解して。それだけで気持ちがラクになると思いますよ」
Q3. PMSが年々ひどくなってきて今後が不安…。
A.「ひどくなってきているのなら、すぐに病院へ行きましょう。診断を受け、漢方薬やお薬を処方してもらうことで症状が改善される患者さんも。また、他の病気の可能性もあるので、まずは病院へ。
Q4. どの程度の症状だったら病院へ行くべき?
A.「その基準は『がまんできるかできないか』ではなく、『体がつらいかどうか』です。『痛み』や『だるさ』を我慢することが偉いという考え方は捨て、『つらい』と思ったら病院へ行くようにしてください」
Q5. PMSがひどいと、更年期もひどいの?
A.「PMSの症状が重いと更年期症状もひどいということはありません。PMSがひどくても、更年期症状はない人もいます。逆にPMSはなく、更年期症状があったという人も。人それぞれです」
症状を軽くしたい!ーPMSとうまくつきあう5カ条
睡眠、栄養をたっぷりとり、ストレスをためないことが体をリラックスさせ、PMSを和らげることにつながります。忙しい女性でもすぐにできる5つのことを紹介します。
1. カフェインを控える
カフェインは、むくみ、イライラ、緊張感を高めるので×。
2.カラダを温める
温めることで血流がアップ。痛みも和らぎます。
3. ダイエットは排卵期にする
むくみがとれ、体が軽くなる排卵期がチャンス。
4. 子宮によい食材をとる
しょうがなど体温がアップするものがおすすめ
5.体を動かす
ストレッチ、ヨガなど軽く軽い運動をするのが◎。普段のちょっとした心がけで、毎月のつらい症状が軽くなれば嬉しいですね。
PMSを正しく知って、上手に付き合って行きましょう。
イラスト/佐藤ワカナ
(からだにいいこと2018年12月号より)
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