100均アイテム活用「クリスマスリース」の作り方|季節の花 活け方レッスン(3)
12月、季節感を感じる飾りといえば「クリスマスリース」。100円ショップのアイテムですぐにできる「ハーフムーンリース」の作り方をご紹介します。初心者でも簡単に作れますよ。
目次
初心者におすすめのクリスマス「ハーフムーンリース」とは?
「クリスマスリースを自分で作ってみたいけれど、手作りって難しそう…」「手作りものって自分でやるとうまくいかなくて苦手」。そんな不器用さんでも、簡単に作れるのが「ハーフムーンリース」です。
ハーフムーンリースとは、リースの枠(土台)の半分だけに飾りをつけ、残りの半分はそのまま見せて仕上げるリースのこと。リース全体にアレンジするよりも、作業量も材料も半分でOK! 簡単でリーズナブルに作れるので、初めてのリース作りにはぴったり。今年こそ作ってみたいと思っているなら、ハーフムーンリースがおすすめです。
【材料】
・ヒムロスギ1本(生花店で大きさにより500〜1000円ほど)
・リース枠(直径24cm★)
・オーナメント(好みのもの)
<今回、使用したものは次の通り>
コットン(★)、松ぼっくり(★)、ドライオレンジ(★)、スターアニス(茶色★)、ユーカリの実(シルバーの実★)、ボールピック(赤い実★)
・リボン
・グルーガン(★)、グルースティック(★)
★はすべて100円ショップで購入可。グルーガンも、100円ショップで200円ほどで買えます。
※リース作りをするときは、テーブルが汚れないように新聞紙を敷きます。
リース枠の色(濃い・薄い)は好みでOKですが、形がゆがんでおらず、きれいな丸に整っているものを選びます。オーナメントは、他に野ばらの実、サンキライ(赤い実)なども◎。リボンは好みに合わせた太さを用意しましょう。
クリスマスが近づくと100円ショップにはさまざまなオーナメントが並ぶので、好きなものを自由に選んでみてくださいね。
初心者でもクリスマスリース作りが簡単になる「グルーガン」
リース作りはワイヤーで留めるパターンもありますが、初心者には簡単に接着できるグルーガンが断然おすすめ。グルーとは、樹脂でできた接着剤のこと。グルーガンにグルースティックをセットして、熱でグルーを溶かして使います。
使い方は、接着剤のグルースティックをセットして、グルーガンの電源プラグをコンセントに差し込みます。オーナメントに、熱くなったグルーを押し出します。伸びたグルーはグルーガンをクルッと回して切り、付けたい場所に5〜30秒ほど手でおさえておけばすぐに冷えて固まります。
使用中のグルーは熱くなるので、やけどに注意を。使わないときは、写真のようにテーブルにグルーガンを立てて、倒れてグルーがテーブルなどにつかないようにします。作業が終わったら必ずコンセントを抜くのも忘れずに。
くっつけるだけの簡単クリスマス「ハーフムーンリース」の作り方
(1) ヒロムスギを細かくカットする
ヒロムスギは7〜8cm程度になるように枝をカットし、全体の長さをそろえる。全部をカットすると余ってしまう場合もあるので、最初は半分くらいカットして、足りない分は後から追加でカットを。
(2) ヒロムスギをリース枠につける
【正面】ハーフムーンの左側からスタート。1本目はグルーを付けたヒムロスギをリース枠の正面に差し込み、差し込んだら10~20秒固定して接着します。ハーフムーンリースの左端は葉がよく見える部分なので、ヒロムスギのきれいな葉を選ぶようにします。
【外側】2本目は、1本目の外側に。グルーを付けたヒムロスギを差し込んで接着します。
【内側】3本目は、1本目の内側に。グルーを付けたヒムロスギを差し込みます。
リース枠(土台)をヒロムスギで隠すようにしながら、【正面】→【外側】→【内側】を繰り返し、時計と反対周りに進みます。リース枠の下半分すべてに葉っぱを接着します。ときどき離れて見て、全体のバランスを確認するようにしましょう。
(3) オーナメントをつける
オーナメントをヒロムスギに接着します。自分の好きな場所に配置してOKです。
大きなオーナメント(コットン、松ぼっくり、ドライオレンジ)は、同じ素材同士をひと塊にまとめ、木の実などの小さなオーナメントは全体に散らすと、初心者でもセンスよくまとまります。
大きなオーナメントは重みで落ちてこないように、グルーを多めに出してしっかり接着を。オーナメントを接着するときも、ときどきリースを遠くに離して、全体のバランスを確認しながら作業しましょう。
オーナメントは、クリスマスカラー(赤、緑、白)などでまとめるとグッと季節感が増します。
(4) リボンを結んで完成
右端の葉っぱの付け根を隠すように、リボンを結んで完成。
家にある端切れ布を裂いて、リボンにするのもかわいいですよ。
リース枠に引っ掛けるフックが付いてないときは、輪にした麻ひもやワイヤーなどでフックを作ります。リースを一度壁にかけて全体のバランスを確認してから、フックを付ける場所を決めます。
“永遠”を意味するクリスマスリース「エバーグリーン」
リースの素材として使われる、ヒロムスギなどの常緑樹は「エバーグリーン」と呼ばれ、「永遠の豊かさや命」を意味すると言われています。
欧米ではサンクスギビング(11月第4木曜日)や、アドベント(クリスマスの4つ前の日曜日)から飾ることが多く、日本でも11月後半になるとクリスマスリースを飾る家が増え、一気にクリスマスムードに。
ハーフムーンリースに使うヒロムスギが余ったら、枝を輪ゴムでまとめ、オーナメントをつけてリボンを結べば、かわいいクリスマススワッグに(写真左)。
今月のお花「ヒロムスギ」
ヒロムスギをベースにクリスマスカラーをセンスよく配置した、おしゃれなハーフムーンリース(材料費1500円程度。グルーガン含む)。
常緑樹のヒロムスギの枝は、11月頃から生花店に並び始めます。柔らかい質感の葉はボリューム感もあり、クリスマスリースにはぴったり。リース1個分には枝2本、ハーフムーンリースは1本が目安。
リースにすると少しずつ乾燥して葉が固くなりますが、枯れることはありません。直射日光やエアコンの風があたらない場所、また湿度に注意して飾ると長く楽しむことができます。
季節感のあるおしゃれなハーフムーンリースを手作りして、楽しいクリスマスを迎えましょう。
撮影/安部まゆみ 取材・文/工藤千秋
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