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知らないと後悔する?健康な歯が失われかねない、間違いだらけの歯科治療
日本の歯科医院はコンビニの数より多いと言われ、その良し悪しには大きな差があります。「歯医者の言いなりになっていると健康な歯が失われる危険あり」と、現役歯科医が問題点を暴露! 歯科医選びの参考にどうぞ。
目次
虫歯をむやみに削る治療は日本だけ
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世界では「歯はできるだけ削らない」のが常識となってきています。ガリガリ削るのは日本だけだとか。
初期の虫歯は進行を見極めていくことが大事。進行止めの薬で、虫歯が大きくなるのを防ぐこともできます。
また、日本の医者は健康な部分まで削ることも多いそう。接着性の高い詰め物を使えば詰め物は取れにくいので、本当は大きく削らなくてもすむのですが、削る部分が小さいと診療報酬が安くなるので割に合わないとか。日本の保険制度にも問題があるようです。
噛み合わせを寝たまま調べる歯医者は信用するな
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治療中に行う噛み合わせのチェックを間違っている歯科医も少なくないといいます。
噛み合わせは、体を起こしてチェックしないことには正確に調整できません。寝たままでは、あごが下がった状態で調整することになってしまうのです。
ひんぱんな歯石取りは歯医者の飯のたね
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歯磨きで落とせない「歯石」を取るには、プロの力が必要です。ただし、歯周ポケットの中の歯石は炎症の原因なので取った方が良いものの、歯の縁につく、炎症を起こさない歯石は取らなくても良いのだとか。
「歯石取りに定期的に毎月通って」などと言われても、従う必要はありません。炎症による腫れなどの症状がなければ、3~4カ月に一度チェックを受け、全体的に歯垢や茶渋を落としてもらう程度で十分です。
インプラントは骨に刺さるトゲである
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インプラントとは、あごの骨に人工歯根を埋め込み、その上に義歯を固定する治療法。
自分の歯のようになると言われていますが、人工の異物が骨に埋まっているようなもの。あごがしびれる症状が出たり、お年寄りで歯が全部抜けてもインプラントだけが残り、流動食しか食べられなくなったケースも。後悔する可能性もあるので、要注意。
大人の歯列矯正は全身不調を引き起こす
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「歯並びをキレイにしたい」と、大人になって歯列矯正をする人が増えています。しかし大人は、それまで生きてきた何十年もの間に、その噛み合わせでうまくかめるように全身を適応させています。それが急に変わると体がついていけず、頭痛、肩こり、嘔吐など全身に不調が出ることが。顔がこわばってキツイ顔つきになることもあります。
矯正装置を一気に外すと体はさらに混乱するので、少しずつ外す必要があるなど、ほかにも大変なことがたくさんあるようです。
親知らず=絶対抜くものと思ってはいけない
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親知らずはきちんと噛み合っていて違和感がなければ、抜く必要がないそうです。噛み合う相手の歯がなかったり、あごの動きを邪魔したり、または大きな虫歯や歯周病などでなければ抜く意味がありません。
親知らず1本を抜くのにかかる費用は4千円~1万円。「親知らずを抜く」と歯医者に言われたら、まずは抜かなければいけない理由を聞き、納得できなければ断ってOKです。
歯医者の言いなりには危険が潜んでいることをおわかりいただけたと思います。歯は健康の源ですから、歯医者選びは慎重に。
イラスト/前田はんきち
(からだにいいこと2016年7月号より)
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