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女度を上げて保つ「フランス式膣トレーニング」。更年期対策にも
日本ではなじみの少ない「膣トレーニング」。 女性ホルモンのカギは膣にあるとして、フランスでは“女性に必要不可欠なこと”として導入されています。骨盤底筋に働く3つの膣とレーニングで、健やかな“女”を保ちましょう!
膣トレーニングが骨盤底筋を鍛える
「フランスで出産すると、産婦人科医から膣トレの処方箋をもらい、ほぼ100%の女性が膣トレを受けます。産後以外でも、尿もれや内臓脱、便失禁の予防や改善などにも処方箋が出され、国民健康保険で無料受診できます」と、トレーナーのベルジェロン容子さん。
膣トレは、道具不要で、どこでもできるので日常生活のすき間時間で行うことができます。
「日本語の『膣』は、フランス語で『ペリネ』と訳しますが、厳密にはイコールではありません。フランス式膣トレ=ペリネケアは、自転車に乗る時のサドルにあたる骨盤底筋を含めたインナーマッスルを広く鍛えるトレーニングです。骨盤底筋群を鍛えると、更年期の不調や体型の悩みも解消できます」
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骨盤底筋群とは、尿道口・膣口・肛門が並ぶ中心線を境に左右に分かれた筋肉の総称。骨盤の底から内臓を支えていますが、深層ゆえに簡単には鍛えられません。
3つの「膣トレーニング」は、筋肉の動きとともに呼吸を取り入れると、みぞおちに近いインナーマッスルまで鍛えられます。
尿もれパッドに頼らず女性のプライドを高めて!
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日本で尿もれパッドのCMを観て驚いたという容子さん。フランスでは、出産や加齢による体型の変化を実感しながらも、女性として、体のメンテナンスには努力を惜しまない文化があるそう。こっそりできる膣トレで、女性の魅力を磨きましょう。
フランス式 3つの「膣トレーニング」のやり方
フランス式「膣トレーニング」の特徴は、膣まわりを3パートに分けて動かすこと。肛門・尿道口・膣の3つの場所をそれぞれ動かせるように意識して。
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あお向けになり両ひざを開き、両足裏をつける。膣・左ひざ・右ひざ・かかとの4点でひし形になるように。呼吸を整え、3つの膣トレを1から順に行う。
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膣の後方、お尻の穴を意識します。穴の中心に向かって絞り込むように力を入れます。息を吸って、吐きながらゆっくり絞り込みましょう。
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膣の前方、尿の出るあたりを意識します。尿道口にストローをくっつけている感じ。息を吸って、吐きながらストローの下から上に向かって一気に水を吸い上げ、その状態で膣をキープします。
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最後に 、1と2の間の膣を意識します。膣をエレベーターに見立て、扉(膣口)の開閉と、扉が閉まったエレベーターが上昇する2段階のトレーニングです。
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膣の左右の分け目をエレベーターの扉とイメージします。息を吸って吐きながら膣の扉を中央に寄せしっかり閉じて開く、を数回行います。
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扉が閉まったエレベーターがそのまま上昇するイメージ。膣を閉め、息を吐きながら体の中心に向かって上昇させます。
撮影/神尾典行 モデル/関絵理子 イラスト/尾代ゆうこ
(からだにいいこと2020年6月号より)
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「理由もなくイライラする」「顔がほてる」、こんな症状を感じたら更年期のサインかもしれません。更年期はいつから始まるのか、症状の見分け方や自分でできる対策と合わせて説明します。
[ 監修者 ]