ゾクゾクだる〜い?風邪は引き始めにすぐ撃退!「ペットボトル温灸」
妙にゾクゾクする、何だかダルい…。風邪の引き始めに速やかに手当てするのが、不調を撃退するコツです。そこですぐに役立つのが「ペットボトル温灸」。外出中でも自販機があれば対処できますよ。
だるさを感じたら、ひどくなる前に応急処置を
「寒くて風邪をひいた気配がする、体がだるい。こうした症状を、東洋医学では“傷寒”(しょうかん:寒さ・冷えが体に悪影響を及ぼした状態)といいます。傷寒には鍼や灸をしたり、葛根湯を飲んだりしますが、近くに鍼灸院も薬局もない場合、ペットボトル温灸で応急処置ができますよ」と話すのは、鍼灸師の若林理砂さん。
ペットボトルを使うと体を面で温めることができるので、自分でツボの付近にしっかり当てられて効果的。体がポカポカしてじわっと汗をかいたら、効いたサイン。
ただし注意したいのが、“ 灸あたり”。「やりすぎるとめまいがしたり、熱が出たりするおそれも。1カ所3~4回ずつに留めて、様子を見ながら行ってください」
ペットボトル温灸のやり方
用意するもの
まずペットボトル(ホット用)に水を入れ、次にお湯を注ぎます。やけどしないよう、湯を注ぐ時はペットボトルに触れず、シンクに置いたままに。
●温度計がなくても大丈夫!
お湯は沸騰直前の、大きな泡が立つ手前が95℃の目安。上の分量で入れるとだいたい60~70℃になります。
※注意 アルミやスチール缶はやけどの原因になるので避けて。コールド用のペットボトルは耐熱温度が50℃程度なので使用不可です。
当て方
基本は、全身を温めるツボ「大椎(だいつい)」に当てるだけでOK。足りない場合は「肩中兪(けんちゅうゆ)」と「孔最(こうさい)」も温めて。1回3秒を目安に、熱かったらガマンせず、1秒で離して。これを3~4回くり返します。
まず、この3つのツボを温めて!
首を前傾させた時に最も張り出す部分の下にあるくぼみが大椎。その両側(指3本分外側)にあるのが肩中兪。
まだ寒い時、体の節々が痛む時には “孔最”
お出かけ中も! 買って5分以内なら温灸できる
外出中でも、コンビニや自販機でしっかり温められているペットボトルで対処できます。55℃前後なので、購入して5分以内なら温灸の効果が得られます。
撮影/新山貴一 モデル/小林千鶴
(からだにいいこと2019年2月号より)