一口目を深く意識する「味わい瞑想」で満腹感UP!一生太らない食事術
慌ただしく早食いしたり、口寂しくて無意識に食べ物を口にしたり、テレビやスマホに気を取られて「ながら喰い」…そんな現代の私たちの食べ方が、実はおデブの元。最初のひと口をきちんと味わう食べ方に変えて、無理なく太りにくい体に変わりましょう!
味わうことに集中すれば、二度と太らない体に!
「多くの人は時間に追われて食べたり、無意識のうちに何となく食べている状態。きちんと味わえていない分、ムダ食いも多いです」と話すのは、プロボディデザイナーの松尾伊津香さん。
ながら食いや早食いをせず、食欲をコントロールできるようになるには、食べ物を味わうことに意識を集中させて。ポイントは、味覚センサーが集まる舌先でしっかり味を感じてから、胃の感覚に意識を向けること。
「舌先で味をキャッチし、胃に食べ物が入ったと感じられれば『食べた』という満足感を得やすくなります。生徒の中には40代半ばでヤセにくくなったと感じる人でも、1年で75㎏から59㎏まで体重が落ちた方もいます。最初の一口をじっくり味わうだけで、意識も体も変わりますよ」
こんな人は“ポッコリお腹”注意報 !
食べることへの意識が間違っていると、永遠にヤセられません。思い当たりありませんか?
早食いや、スマホを見ながら、人と会話しながら…いわゆる “ながら食べ” をしている人は、食べ物をじっくり味わえていません。1日1食でも1人で食事する機会をつくり、食べることに集中してみて。
無理な食事制限では、食べられないストレスから過食に走り、結局はリバウンドすることに。一時的な食事制限ではなく、味わうことで満足感を上げたほうが、長い目で見れば食事量を減らすことにつながります。
腹八分目で止められないのは、満腹になるまで食べる習慣になっているから。胃が食べ物でいっぱいになっても、満足感がなければさらにドカ食いする危険性が。量でなく、味で満足することが重要です。
食欲はストレスと深い関係あり。ドカ食いに走る人は、無意識に食べ物を噛むことでストレスを解消している可能性大! 舌先に食べ物を当てれば本来の味が感じられて、ストレスと食欲が鎮まりやすくなります。
「味わい瞑想」での食べ方
お腹が空くと、つい一気食いしたくなるのは、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の影響が。最初の一口をできるだけゆっくり味わうようにすると、グレリンの影響が収まって暴食を止めやすくなります。
【1】 舌先を食べ物に当てる
味覚に特化した神経が集まるのが「舌前部」。食べ物を口に入れたら、舌先に食べ物をのせたり、奥歯で噛みながら舌を丸めて当てたりして、舌先でしっかり味を感じて。食べ物の形がなくなったら飲み込んでOK。
【2】胃の感覚に意識を向ける
空腹時は胃の感覚が鋭くなります。起き抜けに白湯を飲み、胃の底に入るのを感じて。イメージするうちに感覚が掴めてきます。
空腹時は胃の感覚が鋭くなります。起き抜けに白湯を飲み、胃の底に入るのを感じて。イメージするうちに感覚が掴めてきます。
【3】食べるときの順番を工夫する
唾液で溶けやすいパンや、すすって食べる麺類は舌先で味わいにくい食べ物。歯ごたえのあるサラダや、麺にのっている具材から食べるようにして。
「味わい瞑想」に読者もチャレンジ!
40代後半、50代後半のからこと読者2名が味わい瞑想を実践してみました。2週間後、お二人ともぽっこりお腹がなだらかに凹み、ウエスト−5㎝、−4㎝の結果に。
「忙しくて外食が多くても、味わうことを心がけたら思いのほかヤセてびっくり!」。スマホを見ながら、車に乗りながらと、食事に集中していなかった方は「食事内容を見直すようになりました」。揃って、味わうことや意識することの大切さとそのヤセ効果を実感したそうです。
無理なガマンは不要で、自然に太らない体に変わるための食事術。
満足感あふれる〝腹八分目〟をぜひ身につけて!
撮影/神尾典行 モデル/倉松すみれ イラスト/後藤知江
(からだにいいこと2020年3月号より)
[ 監修者 ]