冷え性におすすめ「貼るカイロ」効果的な場所 3ヵ所はココ!
「貼るカイロ」は、体中のあちこちに使わなくても、冷え解消ポイントに集中して貼れば、効率的に冷えが追放できます。解消ポイントは、「お尻の穴」、「鼠蹊部(そけいぶ)」、「首すじ」の3点。場所の説明とカイロの貼り方を紹介します。
目次
血液循環の多い最強ホットポイント「お尻の穴」
肛門の周りは「静脈叢(じょうみゃくそう)」といって、多数の血管が網の目のように集中しています。この“血液循環の要”にカイロを貼ると、温められた血液が効果的に全身に巡り、冷えを解消します。体で1ヵ所だけ貼るなら、お尻の穴がおすすめ。
●お尻の穴の温め方・肛門を中心に下着に貼る
カイロを貼るのは、服の上からでもいいのですが、下着に貼るとすばやく熱が伝わります。カイロの中央部分が、肛門に当たるように貼りましょう。
下半身の冷えをストップする「鼠蹊(そけい)部」
脚のつけ根の鼠蹊部には、「大腿動脈」という太い血管があります。触れるとドクドク脈打つのがわかるはず。肌表面の近くにあるため熱が伝わりやすく、足先までポカポカに。
●鼠蹊部の温め方・脚のつけ根に沿って貼る
カイロを脚のつけ根のラインに沿って、斜めに貼っていきます。まず片方だけに当てて、順番に温めていってもOK。
椎前筋(ついぜんきん)から上半身を巡らせる「首すじ」
首の前方にある「椎前筋肉群」がこっていると、血流が滞り、全身の血流量が減って不調の原因に。脳の働きも悪くなります。温めることでこりがほぐれて、巡りがよくなります。
●首すじの温め方・首の左右の筋肉に当てる
のどの太い骨の左右にある筋肉を、上から下まで温めるようにカイロを当てます。首は熱くなりやすいので、左右交代でずらしながら温めて。
貼るカイロ、3つの注意点
1 汗をかきそうになったら外す
汗をかくのは必要以上に暑いため。逆に熱を放出して体温が下がってしまうので、汗ばんできたらカイロを外しましょう。
2 長時間当てない
貼るカイロは温度が50度前後なので「熱い」とは感じにくいですが、長時間つけると低温やけどの恐れがあります。また、体が冷えすぎていると熱さを感じないことも。違和感があったらすぐに取り、寝ているときは使わないように。
3 服と服の間に貼る
貼るカイロは熱量が少ないので、服の外に貼ると熱が逃げて効果が半減します。下着に貼って、上からシャツを着るなど、服の間に空気の層を作って効果を高めましょう。
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土踏まずに貼る
足先が冷えるときは爪先に貼るより、皮膚が薄く熱が伝わりやすい「土踏まず」を温めるのが正解。冷えやすい足の甲のほうまでぐるりと貼りましょう。
外で寒いときは耳に当てる
外出先で寒いときは耳にカイロを。耳を通る「迷走神経」は内臓とつながっており、体の中も効果的に温めます。脳の血流がよくなるので、うつのときにもおすすめです。
耳の表面だけでなく、耳を倒して裏側にも当てると、さらに温かくなります。冷え追放ポイントがわかれば、たった3~4枚の貼るカイロで全身が温まります。冷えが解消すれば、疲れ、不眠、便秘、むくみ、肩コリなどの不調が改善できます。冷え知らずを目指しましょう。
イラスト/しおたまこ
(からだにいいこと2015年3月号より)
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