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おしゃれに見える飾り方のコツ|季節の花 活け方レッスン(2)
花を飾るなら、お店のようにセンスよく飾りたいもの。ほんの少しのコツをつかんで、おしゃれに花を活ける方法を紹介します。
目次
花をおしゃれに飾るには?
「自分で花を活けると、なぜかバランスが悪い」「生花店やカフェのようにおしゃれにならない」。そんなふうに、おしゃれに花を飾るのが難しいと感じている人は意外と多いようです。花の高さや花びんとの組み合わせなど、ちょっとしたコツでおしゃれに見える方法をご紹介していきます。
おしゃれに見えるポイントは?
(1)花:花びんは1:2 or 1:1
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花と花びんの高さのベストバランスは、<花:花びん>が<1:2>または<1:1>。
飾った花がいまいちサマにならないというときは、花びんに対して花の部分が長過ぎるのかもしれません。
花を活けるときは、花と花びんの高さのバランスがよくなるように、茎をカットして整えます。この比率で花を活けるようにするだけで、おしゃれ度がアップしますよ。
(2)花に合わせた花びんを使う
おしゃれに見える、花と花びんの組み合わせも大切。高さだけでなく、花びんの間口の広さもポイントになります。花瓶を選ぶときは、初めは間口が狭めのものを選ぶと、花を飾ったときにおしゃれにまとまりやすくなります。
【間口が狭い花びん】本数を少なめにしてシンプルに
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写真のように間口が狭い花びんの場合、花の本数を少なめにしてシンプルに活けるのがおすすめです。華やかなバラ、花が大ぶりなダリアやひまわり、ガーベラなどは、間口の狭い花びんに活けるほうが、存在感が増して美しさが引き立ちます。
また、狭い間口の花瓶にギュウギュウに花を活けるのはNG。花びんの口が塞がれてしまい、中が蒸れる原因に。茎がカビたり腐ったりして水を上手く吸い上げることができず、花が早くしおれてしまいます。
空気が出入りできるように、花びんの間口はゆったりとさせて活けましょう。もし、茎が蒸れて傷んでしまったら、その部分は短くカットしてください。
【間口の広い花びん<1>】輪ゴムで束ねて傾ける
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間口の広い花びんだと、花がばらついてまとまらないとことがありますよね。そんなときは、茎を輪ゴムで束ねてひとまとめにし、花びんの片側に傾けて活けると、すっきりしてセンス良く見えます。
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【間口の広い花びん<2>】テープで花の位置を固定する
間口の広い花びんにバランスよく花を活けるのに便利なのが、セロテープで仕切って花を固定させる方法。花びんの間口をテープで仕切り、花の挿す位置を固定しやすくします。花の数やアレンジの仕方に合わせて、テープを十字にする、片側に寄せるなどして、向かせたい方向に花が向くように貼ってみましょう。
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おしゃれに飾るコツを知れば、花のある生活楽しく
ご紹介したように、花びんとの組み合わせ方や、活けるときのちょっとしたポイントを知っておくだけで、花のある暮らしがもっと楽しくなります。
生花店でアレンジしてもらった花を自己流にアレンジし直す、いくつかの花びんに分けて活けてみる。バラ売りの花を、花びんに合わせてアレンジを変えてみる。コツを覚えれば、そんなプチアレンジもでき、様々な花の表情が楽しめますよ。
今月のお花「ダリア・ケイトウ・ワレモコウ(小さな赤い花)・ユキヤナギ(紅葉)」
みなさんにおすすめしたい「今月のお花」はこちら。秋から冬に美しく咲くダリア、温かみのある色合いのケイトウ、実のような小さな花がかわいいワレモコウ、紅葉したユキヤナギ。これらを使って、秋の深まりを感じさせるアレンジに(予算1200円程度)。
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ダリア…一年中、楽しめますが、旬は秋から冬で、色や種類も豊富です。ダリアのような大きな花は、間口の狭い花びんがおすすめ。一輪だけでもさまになります。何本かまとめて飾るときは、花の高さを変えて立体感を出します。外側の花びらが傷んだら、こまめに花ばさみで切り取るようにしましょう。
ケイトウ…旬は7〜11月で、春から冬にかけて長く出回る花です。ニワトリのトサカに似た形の花で、長持ちするのも特徴です。深みのあるシックでカラフルな色の種類が豊富なのも特徴のひとつ。温かみのある色合いは、秋にぴったり。
ワレモコウ(小さな赤い花)…7〜11月によく見かける小さな花。ごくごく小さな花が穂のように集まって咲き、まるで実のように見えるのが特徴です。メインの花に添えて秋らしさを引き立てたるのにも便利。もちろんこのワレモコウでも、十分かわいらしくなります。
ユキヤナギ(紅葉)…花の旬は冬から春ですが、秋は紅葉した枝が生花店に並びます。ほかに紅葉する葉ものとして、「ヒペリカム」などもおすすめ。家の中が、一気に秋色に染まります。
毎日を彩る花のある暮らし。おしゃれに飾るコツをつかんで、いろいろ楽しんでみてくださいね。
撮影/安部まゆみ 取材・文/工藤千秋
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