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「つながりの中に生きている」ことを意識してみよう!

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。 見えているものの裏には、見えていないストーリーが隠されています。それを見ようとする意識が、未来を変えるかもしれません。

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ジョン・ムーア

この記事の監修:ジョン・ムーアさん

ジョン・ムーア
社会起業家、オーガビッツアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

意識することから見えてくるもの

今夜、月を見ましたか? あなたが月を見上げた時、月もあなたを見ています。しかし、月はあなただけを見ているのではありません。あなたが知らない誰かも、月を見上げているからです。

―この話のポイントは、月を通してつながる存在を、月は見ることができるけれど、私たちは「見ようとしていない」ということ。

私たちは日々の忙しさの中で、自分のことだけに頭をめぐらせがち。今日はどんな服を着よう、ランチはあの話題のお店に行きたい、と多くの時間を、自分だけが映る鏡を見る時間に費やしています。

私たちは“1つ”の価値観の中に住んでしまっています。鏡の奥に見える本当の姿や、背景の世界を無視し、今そこに映る“1つ”のものだけを選ぶ。私たちの生活や環境から、多様性と生命力が失われている原因はここにあります。

ジョン・ムーア

自然の中は、個性豊かで多種多様な生き物であふれています。それぞれにしかできない役目や生き方を選択しながら、お互いがつながりあい、強い共生関係を築いています。しかし、人間社会は一人一人の多様な姿を認めるよりも、大きな社会意識の中で、物事を決め、自分の存在価値を測るようになってしまいました。

そして他者の存在や、つながりを見ることをやめてしまいました。その“1つ”の基準から外れれば、一気に弱い存在へと転落し、“1つ”のルールに当てはまらないものは排除されていくのです。これは、自然と照らし合わせれば、とても不自然で不健全な状態と言えるでしょう。

強く生きるためにはどうあるべきか。私たちは誰かの基準ではなく、多様な人生を選択すべきです。そして、もっと意識して物事をとらえることです。意識していくと、様々なつながりに気づくはずです。

その服は何から作られていますか? 今日食べたランチの野菜はどこでどんな風に作られたものですか? あなたの選択が、未来へつながっていくと感じることが大切です。トレンドや社会意識にとらわれず、未来へつながる、あなたらしい人生を歩んでください。

ジョンさんからの一言

ジョン・ムーア

ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?

orgabits

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日本で最も多くのアパレルブランドが参加するオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットン100%にこだわらず10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で現在約100ブランドが参加。一枚の服を通しておしゃれに参加出来る社会貢献活動としても注目されている。

取材・文/坂田奈菜子

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