油断しがちな秋冬の日焼け対策。こたつで肌のたるみも!?
日差しの弱い秋冬は、夏よりも気がゆるんで日焼け対策をサボりがちに。しかし、紫外線は一年中降り注いでいます。今回は、乾燥しやすい秋冬の日焼け対策をご紹介します。
目次
秋冬も紫外線に要注意
秋冬だから日差しが弱いし…と、日焼け対策をついサボってしまうことはありませんか? 日焼け対策は日差しの強い夏だけではなく1年中必要です。
紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類があります。UVAは、すべての紫外線のうち約95%を占めていて、波長が長く、肌の表皮だけでなくその奥の真皮まで影響を受けやすくなります。
一方で、UVBは波長が短いのが特徴で、届くのは肌の表皮まで。なかでも肌のシワやたるみの原因と考えられているUVAは、どの季節も降り注ぐ量が変わらないと言われています。
UVAは窓ガラスを透過するため、秋冬でも屋内だからと油断せず、カーテンを閉める、窓側に行かないなどして日焼けを予防しましょう。
秋冬の日焼け対策 4つのポイント
秋冬は、肌が乾燥しやすい季節だからこそ、夏とは違った日焼け止め対策が必要です。そこで、秋冬に注意すべき紫外線対策のポイントを4つご紹介します。
(1)保湿効果のある日焼け止めを使う
秋冬は夏と違い、肌が乾燥しやすくなるため、日焼け止めは保湿効果のあるものを選びましょう。保湿成分を含んでいるものがおすすめです。
特に今年は、マスク生活で肌がより乾燥しやすくなる可能性があります。もともと口まわりや唇、頬は皮脂の分泌量も少なく乾燥しやすい部分ですが、マスクの摩擦によって肌のバリア機能が低下し、水分の蒸発を防ぐ力が弱くなります。
また普段のスキンケアでも、保湿力の高いアイテムを使い乾燥対策を。
(2)ウォータープルーフの日常使いはNG
ウォータープルーフの日焼け止めは、肌がより乾燥しやすくなる原因になります。秋冬の日焼け止めは、ウォータープルーフタイプではなく、石けんで落とせるものを使いましょう。
ウォータープルーフタイプは肌の角質層まで入り込むため、石けんだけでは落とせません。そのため、メイク落としでしっかり洗い流すと、肌に必要なうるおいまで流れてしまいやすく負担がかかります。
しかし、山登りやウィンタースポーツをするときは、ウォータープルーフで日焼け対策をしましょう。標高が高い山では浴びる紫外線量が増えるため、日常使いのものと使い分けてください。
(3)日焼け止めはマスク着用の20分くらい前に
マスクで肌が隠れているからといって、気をゆるめてはいけません。UVカット加工のないマスクは、紫外線を通すため、マスクの下もしっかり日焼け止めを塗ってください。
また、日焼け止めを塗ってからすぐにマスクをつけると、摩擦で落ちやすくなります。ポイントは、マスクをする20分くらい前に日焼け止めを塗ること。しっかり肌に定着させて対策してから、外出しましょう。
(4)日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直す
日焼け止めは、2~3時間ごとに塗り直しましょう。特に、顔は無意識に触ることが多く、日焼け止めが落ちやすい場所のため、念入りに塗ってください。
マスクをしていても摩擦で落ちやすくなるので、日焼け止めの塗り直しは忘れずに。
ここまで、秋冬も注意してほしい紫外線についてお話ししましたが、この時期の日焼け対策でもうひとつ気を付けて欲しいのが、ヒーターやこたつです。
ヒーターやこたつの近赤外線で肌が老化!?
寒い季節は手放せない暖房ですが、使い方に注意しないと夏とは違う肌トラブルにつながることも。ヒーターやこたつから放出される「近赤外線」は、波長によっては肌の老化が進むと言われています。
近赤外線とは?
近赤外線とは太陽や白熱球、暖炉、ヒーターやこたつのような電化製品から放出される電磁波です。近赤外線にはさまざまな波長があり、一部は美容医療にも使われています。そのため、すべての近赤外線が肌に害を及ぼすわけではありません。まだ解明されていない部分の多い近赤外線ですが、ヒーターやこたつから放たれるような一部の近赤外線が、肌にあたり皮下組織や筋肉に影響すると、肌のシワやたるみの原因のひとつになります。
皮下組織や筋肉は、皮膚の土台ともいえる部分。この土台がダメージを受けると、肌の老化を加速させることにつながります。
近赤外線から肌を守るには?
近赤外線から肌を守るために、ヒーターやこたつを使うときは肌を露出したまま直接光にあたるのではなく、服や布で覆うことをおすすめします。一部のUVケア製品には、近赤外線もカットするアイテムがあるので、使ってもいいでしょう。
秋冬は、肌がますます乾燥して一層デリケートになります。夏とは違う日焼け対策を心がけることで、紫外線や近赤外線による肌の老化をしっかり防ぐことができますよ。
[ 監修者 ]