子宮・卵巣の「年齢別ケア」で老化は止められる!
目次
25~34歳 成熟に向かう仕上げのシーズン
年齢的には立派な大人でも、子宮・卵巣の成熟にはあと一歩の段階。女性ホルモンの指令に体がうまく対応できず、生理痛に悩まされることも多い年代です。
*Care Point1 リラックスして心の解放を。
健やかな成熟へのカギは、子宮・卵巣をゆるめること。仕事や恋愛、結婚などいろいろな場面で緊張しがちな年代ですが、心の状態は子宮・卵巣に直結します。意識してリラックスを心がけましょう。
*Care Point2 骨盤周りをほぐす
日常生活では腰を立てる姿勢を意識して。子宮・卵巣がつぶれず、緊張を防ぎます。いすに座り、ひざから下を動かさずに腰を前後に揺らすと、骨盤周りがしっかりほぐれます。
35~44歳 女性ホルモンが本領を発揮!
子宮・卵巣が本格的に成熟を迎える時期。女性ホルモンと体がうまく連携をとれるようになり、女性らしい美しさが開花します。体調不良だと、PMSや排卵痛を感じることも。
*Care Point1 足腰を動かして体を温める。
代謝が下がり、熱をつくる力が低下する年代。冷えは子宮・卵巣の大敵です。全身の筋肉の70%が集中する足腰をまめに動かし、ポカポカの状態に。おすすめはウオーキング。「みぞおちから下」を脚とイメージして、お腹から大股で歩きましょう。大きな筋肉が動いて子宮・卵巣の血行が促され、一気に温まります。
*Care Point 2 自分ではなく「人」を思う
心は子宮・卵巣の状態に大きく影響します。人のサポートや指導が増えるこの年代は、自分ではな く「人」を思って行動することで、心のバランスがとりやすい時期。体調も整います。
出産と生理で子宮・卵巣機能がジャンプUP
出産すると女性ホルモンの分泌が活発になり、子宮が伸びて柔軟に。これで子宮・卵巣は一段と成熟し、機能が高まります。出産を経験していなくても、プチ出産に等しい生理を毎月快適に過ごすと、機能アップにつながります。
45歳~閉経 オトナの女の魅力全開と共にホルモンのターニングポイント
更年期にさしかかり、女性ホルモンの分泌量が低下していきます。急激に分泌量が落ちると、更年期の不調が起こります。体調を整えてゆるやかな低下を目指せば、問題ありません。
*Care Point 1 足首揺らしで卵巣を活性化
女性ホルモン量の低下を緩やかにするには、卵巣の血行を促進して活性化させることが最重要。階段を昇るなど、脚の曲げ伸ばしをまめに行うと良いでしょう。また、股関節を動かす「足首ゆらし」をすると卵巣の血行がアップ。やり方は、仰向きに寝て約30秒、両足のつま先を左右にバタバタ倒すだけ。股関節をしっかり動かすことができます。
*Care Point 2 「若返ろう」とがんばらない
この年代は「若い自分に戻りたい」と無いものねだりでピリピリしがち。ストレスは自律神経を乱 し、更年期の不調を悪化させます。今の年齢らしくキレイになることを目指しましょう。
卒卵 自分らしく過ごせる黄金期!
女性ホルモンの分泌がほぼなくなり、生理は卒業。その後、子宮・卵巣は体の中心で体内のバランスを保ち、女性の健康を守り続けます。ホルモンによる気持ちの浮き沈みがなくなり、自分らしく過ごせるハッピーな年代を迎えます。
*Point 1 「おじさん化」はありえない
男性っぽくなってしまうのでは?と不安に思う人もいますが、そんな事はありません! 見た目は ずっと女らしいままですから、安心してくださいね。
*Point 2 ムダな感情に振り回されなくなる
女性ホルモンに振り回されてわけもなくイライラ、悲しくなるということがなくなります。「好きなこと」を集中して楽しめるようになりますよ!
イラスト/米沢美紀
(からだにいいこと2016年8月号より)
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